週末にかけて変動が強まった9月スパムアップデート、AI Modeの監視機能は無料ユーザーにも開放|2026/09/30
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seo-times.news です。本日は、ロールアウト途中のスパムアップデートの観測状況、AI Modeのトピック監視機能の全面展開、クリック率の最新四半期データを含む5件を取り上げます。それぞれ一次情報・報道元のリンクを併記しました。
① ロールアウト中のスパムアップデート、25〜27日に変動値が跳ねる

米国時間9月24日にGoogleが告知した「September 2026 spam update」について、影響が見え始めたのは翌25日(金)で、26日(土)にはさらに大きな動きが観測されたと報じられています。想定されているロールアウト期間は約2週間で、現時点はまだ進行中です。
変動トラッキング側の数字も同じ方向を示しました。Semrush、AccuRanker Grump、Mangools、Wincher、Zutrix といったツールが、25日から27日にかけて高い変動値を記録しています。Glenn Gabe氏は、業種・国をまたいで多くのサイトに大きな下落が出ていると報告しました。
途中段階の順位は最終着地ではありませんので、この時点で施策を大きく入れ替えるのは避けたいところです。先に手を付けるなら、下落がどのクエリ・どのページに集中しているかを切り分け、記録として残しておく作業になります。
② AI Modeのトピック監視、有料プラン限定から全ユーザーへ

Google検索プロダクト担当VPのRobby Stein氏は9月28日、AI Modeの情報モニタリング機能をGoogleアプリで全世界の全ユーザーに向けて展開し始めたと明らかにしました。この機能は2026年6月に「Information Agents」として公開されたもので、それまで利用できたのはGoogle AI Ultra/Proの契約者だけでした。
利用者が指定したトピックについて、Googleがウェブサイト、フォーラム、SNSの投稿、リアルタイムデータ、さらに600億点以上をカバーするショッピンググラフを継続的に確認し、変化を検知した時点でアラートと更新内容を通知します。加えて、検索の途中でモニタリング設定そのものを提案する挙動も入りました。
運営サイト側にとって何を意味するかは、まだ検証が必要な段階です。「更新の鮮度自体が拾われる契機になる」方向の変化である可能性は高いとみられ、在庫・価格・営業情報のように変動するデータを構造化データやフィードで常に最新に保つ価値が上がる、という仮説は立てられます。ただし、どのサイトがどの頻度で監視対象に入るのかはGoogleから示されていません。
③ Q2のクリック率、デバイスで逆方向に動く

Advanced Web RankingのQ2 2026 CTRレポートを取り上げた記事では、1〜3月と4〜6月を比べたときの上位2枠合計クリック率が、デスクトップで5.27ポイントの低下、モバイルで6.59ポイントの上昇となっています。1語クエリの1位に限ると、デスクトップが4.15ポイント低下、モバイルが7.42ポイント上昇でした。
同レポートの米国データは、AI Overviewsの有無による差にも触れています。デスクトップの1位+2位合計CTRは、AI Overviewsなしで29.05%、ありで10.04%と19.01ポイント開きました。モバイル1位ではなしが35.95%、ありが8.51%です。
デバイスによって向きが逆になっている理由は、このレポートだけから断定できません。ただ、こうした数字を読むときに全体平均で済ませず、デバイス別・AI Overviews有無別に分解する必要があることは言えます。Search Consoleの平均CTRが落ちているときは、順位の変化ではなくSERP構成の変化が効いていないかを先に確認しておくと、切り分けが速く進みます。
④ AI Overviewsの引用カードを下部に置くテスト、通算3回目

Glenn Gabe氏は9月28日、デスクトップのAI Overviewsで引用カードの位置が変わっているのを確認したと報告しました。これまで右サイドに並んでいた引用バーがなくなり、AI Overviewsの下部に引用リンクが積み上がって、「Show more」で展開する形になっています。
Search Engine Roundtableによると、この配置のテストは2025年9月と2026年3月に続き、少なくとも3回目にあたります。Gabe氏は、本文中のインラインリンクと大きめの引用エリアが併存することで、引用リンクが以前より目に留まりやすくなるとみています。
現時点ではテストであり、恒久的な変更が決まったわけではありません。とはいえ引用の露出位置が動けばAI Overviews経由の流入も変わり得ますので、引用されているページについてはAI Overviews経由のトラフィックを記録しておくと、後で比較する材料になります。
⑤ ビジネスプロフィール、サポート窓口の悪用がポリシー違反に

Googleビジネスプロフィールのポリシーに、サポート窓口の使い方についての項目が加わりました。ヘルプページには、サポートサービスを全員にとって有効で利用可能な状態に保つため、すべてのGoogleビジネスプロフィール利用者にサポート経路の責任ある利用を求める、という趣旨の記述が追記されています。
禁止されるものとして挙がっているのは、虚偽または誤解を招く報告、悪意による報告、そしてサポートポータルへの無効なリクエストの大量送信です。さらに、根拠のない申し立てを繰り返した場合、それ以降のすべての申し立てが審査されずに却下される可能性があるとされています。
ローカルSEOでは、競合のスパム的なリスティングを通報する運用が広く行われています。今後は通報の「打率」が自分の申し立て権そのものに跳ね返る形になりますので、スクリーンショット・現地確認・重複の具体箇所といった根拠を揃えたうえで提出する運用に切り替えておくほうが安全です。
以上、本日の5件でした。スパムアップデートはロールアウトの途中ですので、続報が出た時点で改めて整理してお伝えします。
一般社団法人 全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント。SEO・コンテンツマーケティングの実務に従事し、検索アルゴリズムの動向・Google公式情報・特許情報の読解をもとに、企業サイトの検索最適化を支援。「SEOニュースブログ」では、一次情報を基準に、断定せず証拠ベースで検索の最前線を読み解く記事を執筆しています。
