SEOニュースブログ フォロー / 登録
ホーム› Google公式情報› 指名検索にもAI Overviews/Googleマップのクチコミは「ログインしないと全件見られない」仕様へ(2026年10月1日)
Google公式情報

指名検索にもAI Overviews/Googleマップのクチコミは「ログインしないと全件見られない」仕様へ(2026年10月1日)

江 江守義樹
公開 2026.10.01 約6分で読めます

目次

  1. 01大手ブランドの指名クエリでもAI Overviewsが出るように
  2. 02「AI contribution pilot」の支払い規模は広告収益の0.1%程度との報道
  3. 03クチコミの全件表示・並べ替えにGoogleアカウントが必要に
  4. 04オーガニックの商品グリッドと見分けづらい「スポンサー商品」グリッドのテスト
  5. 05GA4のクロスチャネルレポートでアプリのコンバージョンを扱えるように
  6. 06おわりに

SEOタイムズです。本日は、ブランド名クエリへのAI Overviews拡大、パブリッシャー還元パイロットの支払い規模、Googleマップのクチコミ閲覧条件の変更に加え、検索広告のテストとGA4の更新まで、計5件を取り上げます。いずれも計測や運用フローに関わる話題です。

大手ブランドの指名クエリでもAI Overviewsが出るように

大手ブランドの指名クエリでもAI Overviewsが出るように

社名やサービス名で検索したときにAI Overviewsが表示されるケースが増えている、という観測が共有されています。報告したのはChris Long氏で、Reddit、Salesforce、Amazon、Adobeといった指名クエリでの出現をXで挙げています。約100ブランドを調べた結果では、およそ93%でAI Overviewsが確認されたとのことです。出なかった例外として挙がっているのは、Google自身のブランド名やニュース媒体名などでした。

注目したいのは、どこに出るかという点です。報道によると、多くのケースで表示位置は最上部ではなく、公式サイトの結果よりも下のミドル位置でした。Search Engine Roundtableは、この動きが2026年7月にも一度伝えられ、その後に対象範囲が広がったものとして整理しています。

指名検索はコンバージョンにもっとも近い流入経路です。自社ブランド名でAI Overviewsが出るか、出るとしたら何が引用されているかを、まず目で確かめておくとよいでしょう。表示が下部にとどまるなら公式サイトへの影響は小さいと見込めますが、これは現時点の観測から導いた見方に過ぎず、今後の変動は引き続き追う必要があります。

出典:Search Engine Roundtable

「AI contribution pilot」の支払い規模は広告収益の0.1%程度との報道

「AI contribution pilot」の支払い規模は広告収益の0.1%程度との報道

AI Overviews・AI Mode・Geminiでコンテンツが使われたパブリッシャーへ対価を支払うGoogleの「AI contribution pilot」について、The Informationがその中身を報じています。参加媒体は約100社で、支払額は各社の広告収益の1000分の1、つまり0.1%程度にとどまるとされます。小規模サイトではこれを下回る例もあるようです。

金額の幅としては、初期から参加する媒体で年間100万ドル超という例、数か月の参加で5万〜6万ドル程度という例、小規模サイトで数か月あたり1000ドル未満という例が示されています。参加者側からは、算定根拠が見えず、月ごとの増減の理由も説明されないという不満も出ているとのことです。

Googleのヘルプにある説明は「GoogleのAI生成回答に大きく寄与した場合に収益が発生し得る」という水準で、記事にGoogleの個別コメントは載っていません。少なくとも今の段階では、AI検索による流入減をこの仕組みで補えると考えるのは難しそうです。

出典:Search Engine Roundtable

クチコミの全件表示・並べ替えにGoogleアカウントが必要に

クチコミの全件表示・並べ替えにGoogleアカウントが必要に

Googleマップでビジネスプロフィールのクチコミを「すべて見る」とき、Googleアカウントへのログインを求められるようになったという報告が出ています。ログインが要求される操作は、全件の閲覧、並べ替え、クチコミの投稿、そしてクチコミや写真の検索です。ログインを促す画面には「すべてのクチコミと写真を読み、検索できる」といった訴求が置かれています。

理由についてSearch Engine Roundtableは、AIやボット、第三者によるクチコミのスクレイピング対策ではないかという仮説を示していますが、これは同メディアの推測にとどまり、Googleからの公式説明は確認されていません。X(旧Twitter)やLinkedInでも、同じ変化に気づいた複数のユーザーが声を上げています。

ローカルSEOの担当者にとっては、クチコミのモニタリング手順が影響を受けかねない変更です。未ログインのまま競合のクチコミを見ていた手順や、外部ツール経由の取得を前提にしていた運用は、いま一度動作を確かめておくと安心です。

出典:Search Engine Roundtable

オーガニックの商品グリッドと見分けづらい「スポンサー商品」グリッドのテスト

オーガニックの商品グリッドと見分けづらい「スポンサー商品」グリッドのテスト

検索結果の広告枠「スポンサー商品」を、オーガニックの商品グリッドとほぼ同じ見た目のグリッドで出すテストが確認されました。これまで上部の横スクロールカルーセルや右サイドに置かれていた枠が、無料の商品リスティングと区別しにくいグリッド表示へと差し替わる形です。

発見したのはBrodie Clark氏です。同氏はXで、実質的にオーガニックの商品グリッドに「スポンサー商品」ラベルを付けて置き換えたものだと述べ、周囲に溶け込みすぎてユーザーが混乱すると指摘しました。クリック率は大きく伸びるだろうという見立ても示しています。ただしこれはテストであり、正式に導入されるかどうかは分かりません。

ECサイトを扱う立場では、同様の表示が広がった場合に商品系クエリのオーガニックCTRが影響を受ける可能性があります。実装を前提に動く段階ではありませんが、商品グリッドが出るクエリのCTR推移を記録しておけば、変化に早く気づけます。

出典:Search Engine Roundtable

GA4のクロスチャネルレポートでアプリのコンバージョンを扱えるように

GA4のクロスチャネルレポートでアプリのコンバージョンを扱えるように

Googleアナリティクスのクロスチャネルのコンバージョンレポートで、アプリのコンバージョンを扱えるようになったことが9月29日付で案内されました。対応するのは「コンバージョンのパフォーマンス」「アトリビューション分析」「アトリビューションモデル」の3レポートで、アプリとウェブのコンバージョンを並べて比べられます。アプリのコンバージョンにはアトリビューション設定を個別に指定でき、チャネルへの貢献度の扱いを分けられるとのことです。

一方で制約も残ります。展開は順次で全プロパティが対象ではなく、クロスチャネルの予算配分機能は依然ウェブ限定です。加えて、アプリのコンバージョンは常にGoogleの有料チャネルへ紐づく扱いとされ、オーガニックやダイレクトからの貢献は付きません。レポートによっては「コンバージョン」ではなく「キーイベント」を参照する点も変わっていません。

アプリとウェブを併用している場合は、自社プロパティにコンバージョンのセクションが表示されているかを確かめるところから始めるとよいでしょう。

出典:Search Engine Journal

おわりに

本日の5件のうち、AI Overviewsの表示範囲とクチコミの取得可否は、どちらも「何をどう測れるか」に関わる変化です。数値が動いたときに仕様変更と切り分けられるよう、現時点の状態を控えておくことをおすすめします。

江
江守義樹

一般社団法人 全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント。SEO・コンテンツマーケティングの実務に従事し、検索アルゴリズムの動向・Google公式情報・特許情報の読解をもとに、企業サイトの検索最適化を支援。「SEOニュースブログ」では、一次情報を基準に、断定せず証拠ベースで検索の最前線を読み解く記事を執筆しています。

関連記事

Google公式情報2026.09.30

週末にかけて変動が強まった9月スパムアップデート、AI Modeの監視機能は無料ユーザーにも開放|2026/09/30

Google公式情報2026.09.13

6月分のインデックスレポートが空白、地域別SERPは公式ドキュメントへ——2026年9月13日の海外SEOまとめ

Google公式情報2026.09.09

大量生成ページへの警告、llms.txt 58万件の実像、AI Overview引用枠の縮小テスト(2026/09/09)

SEOニュースブログをフォローして、
検索の最新動向を毎朝チェック。

海外SEO速報・Google公式情報・特許考察を、毎朝あなたに。