Google公式「llms.txtで検索順位は動かない」/虚偽DMCAで正規ページが消える恐れ——2026年7月・SEO重要トピック5選
目次
2026年7月に入って最初のSEO情報を整理しました。中心はGoogle公式ドキュメントの相次ぐ更新です。生成AI向けファイルの位置づけ、外部ツールとの向き合い方、AMPの前提変更、さらに運営者が知っておきたい「偽の著作権申請」による削除リスクまで、5本を取り上げます。いずれも一次情報にあたり、事実として確認できた範囲だけを、です・ます調で淡々とお伝えします。
① 生成AI向けの`llms.txt`、Google検索の順位には無関係と公式が説明

Googleは生成AI検索向け最適化ガイドを改訂し、`llms.txt` のようなファイルの扱いを明記しました。作成・維持しても「Google検索での可視性やランキングを助けることも害することもなく、Google検索はこれらを無視する」との内容です。あわせて、生成AI機能を含む検索に載るために、新しい機械可読ファイルやMarkdownをわざわざ用意する必要はない、とも述べられています。他サービス向けにこうしたファイルを置くこと自体は否定していない、という中立的な立場です。GEO施策として `llms.txt` に期待していた場合、少なくともGoogle検索に関しては効果を見込みにくい、という整理になりそうです。
② 外部SEOツールや助言をどう評価するか、公式の検討観点が公開

2026年6月5日付で、Googleは第三者のSEOツール・サービス・アドバイスを見極める際の「重要な検討事項」をまとめた新ドキュメントを出しました。外部からの推奨をそのまま受け入れるのではなく、批判的に評価するための観点を整理する狙いとされています。ツールやコンサルの提案を採り入れる前に、公式の考え方と照らし合わせる材料として活用できそうです。
③ 偽のDMCA申請により、正規の公開ページが検索から消される事例

Search Engine Journalは、虚偽の著作権侵害申請を使い、争いが決着する前に正規の公開ページが検索結果から取り下げられ得る、という問題を報じました。仕組み上は申請だけを根拠にGoogleが削除でき、その後の異議申し立ての負担は運営者側にのしかかる、と説明されています。記事では、無関係な記事や既に消えた投稿を「複製元」として挙げたPress Gazetteの事例が紹介されています。備えの目安としては、自社の主要ページを実際に検索して削除通知の有無を見る、Search Consoleで特定URLの表示回数やクリックの急落を追う、Lumenデータベースで申請を照合する、といった点が示されています。ただしこれは一つの報告であり、発生頻度や影響の広さは状況次第と考えられます(仮説の域を出ない部分もあります)。
④ AMP関連ドキュメントが整理——閲覧はパブリッシャーのAMPページへ直接

2026年7月1日付でGoogleはAMP関連ドキュメントを更新し、ユーザーがAMPビューアやキャッシュを経由せず、パブリッシャーのAMPホストへ直接アクセスする形になったことを反映しました。あわせて、パブリッシャー側でAMPキャッシュや署名付き交換(Signed Exchanges)を管理する必要はなくなり、「AMPコンテンツも他のウェブページと同じようにランク付けされる」と記載されています。AMPを運用しているサイトでは、これまでの仕様前提を見直す余地がありそうです。
⑤ サイト移転ガイド改訂——wwwなどサブドメインの「変種」も取りこぼさない

2026年6月17日付で、Googleはサイト移転(Site move)のガイダンスを更新し、移転時に扱うドメイン変種の考え方を明確にしました。wwwと非wwwといったサブドメインの変種をすべて適切に処理したほうが、移転がスムーズに進むとされています。ドメイン変更を計画している場合は、アドレス変更ツールとあわせて、各変種の設定に漏れがないかを事前に点検しておくと安心です。
一般社団法人 全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント。SEO・コンテンツマーケティングの実務に従事し、検索アルゴリズムの動向・Google公式情報・特許情報の読解をもとに、企業サイトの検索最適化を支援。「SEOニュースブログ」では、一次情報を基準に、断定せず証拠ベースで検索の最前線を読み解く記事を執筆しています。
