2026年7月・第1週のSEO動向まとめ ― AI検索とスパム対策に注目
目次
7月最初の1週間も、Google関連の話題が途切れませんでした。AI検索でのニュースの扱い、非公式ファイルに対するGoogle担当者の発言、AIが絡むスパムの検出研究、AI経由アクセスの実態、そして欧州イベントの開催地――この5つを、SEOタイムズが順に整理します。各項目の末尾に出典リンクを添えていますので、詳細は元記事もあわせてご確認ください。
① 「トップニュース」がAI Overviewsの中へ ― 優先ソースの重みが増すか

海外SEO情報ブログのまとめでは、GoogleがAI Overviewsの内部に「トップニュース」枠をそのまま表示させる挙動が報告されています。これを受け、ニュース向けに設定できる「優先ソース(Preferred Sources)」の位置づけが今後高まるのではないか、という見方が出ています。
とはいえ、これは「ニュース系トピックでの露出が強まってきた」という段階の観測であり、仕様として固まったとも、全ユーザーに広がると決まったとも言い切れません(仮説)。ニュース性のある記事を扱うサイトであれば、優先ソースの設定状況やニュース面での見え方を、この機会に見直しておいて損はないでしょう。
② John Mueller氏「GoogleはLLMs-Author.txtを参照していない」

自分と同姓同名の別人を切り分ける目的で「LLMs-Author.txt」という非公式ファイルを置く――そんな案について、GoogleのJohn Mueller氏がコメントを寄せました。氏は「Googleはllms.txtもllms-author.txtも使っていないし、それらを参照していると確認できる他社のクローラーやLLMも自分は把握していない」との趣旨を述べています。
これは「今のGoogleは見ていない」という現状の説明であって、ファイルそのものの良し悪しを掘り下げた発言ではありません。SEO上の効果を期待して導入するよりも、実名での認知は出演・寄稿・プロフィールの充実といった実体を伴う活動で積み上げていくほうが、堅実だと整理できそうです。
③ Googleの新研究 ― AI動画スパムを「集団」でまとめて止める

Googleの研究チームが、オンライン動画向けのスパム検出の仕組み「Scalable Cluster Termination System(S-CTS)」に関する論文を発表しました。核となる発想は、動画を1本ずつ判定するのではなく、利用インフラ・投稿の型・テンプレート・生成AI特有の痕跡といった共通の手がかりからアカウントの「クラスタ(集団)」を割り出し、組織的なスパム網を丸ごと捕捉するというものです。
その背景には、生成AIによって「実質的に同じスパムを、少しずつ変えながら際限なく量産できる」状況への対処があるとされています。対象は動画プラットフォームですが、「数で押し切る定型コンテンツは集団単位で見破られやすくなる」方向を示す一例とも読めます(仮説)。独自性のある役立つ発信を優先する、という基本方針が揺らぐわけではありません。
出典:Semrush Blog
④ AI経由アクセスの9割超がChatGPT ― 約677万セッションの分析から

Search Engine Landが取り上げた調査では、166件のGA4プロパティ・およそ677万セッション(2024年11月〜2026年5月)を対象に分析したところ、AI由来の参照トラフィックのうちChatGPTが92.4%に達したと報告されています。続くのはGeminiの3.2%などで、Claudeは2026年3月時点でPerplexityを上回ったとされています。
セッションの総数も対象期間を通じて大きく増えており、AI経由の流入がもはや軽視できない規模に育ってきた様子がうかがえます。ただし、これはあくまで特定ツールで集計されたデータであり、業種やサイトによって傾向は変わります。まずは自サイトのGA4で「AIからの流入」を自分の数字として確かめてみることをおすすめします。
⑤ Search Central Deep Dive Europe 2026、会場はバルセロナに決定

Google Search Centralは、欧州向けイベント「Search Central Live Deep Dive Europe 2026」の開催地を、スペインのバルセロナに決めたと明らかにしました。会場はコミュニティから寄せられた声を参考に選定されたとのことです。
日程やセッション内容、申し込み方法といった具体的な情報は、公式ブログで追って案内される見通しです。欧州での技術寄りな深掘りイベントに関心がある方は、公式の続報を追っておくとよいでしょう。
一般社団法人 全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント。SEO・コンテンツマーケティングの実務に従事し、検索アルゴリズムの動向・Google公式情報・特許情報の読解をもとに、企業サイトの検索最適化を支援。「SEOニュースブログ」では、一次情報を基準に、断定せず証拠ベースで検索の最前線を読み解く記事を執筆しています。
