【SEO Times】GoogleがMerchant向け構造化データを拡張、GSCはSNS流入と生成AI表示の管理機能を追加(2026/7/10)
目次
今週の海外SEOでは、Googleの構造化データ仕様とSearch Console(GSC)に関する更新が続きました。ここでは実務者の視点から要点だけを整理します。原因や効果については断定せず、一次情報のリンクを添えるかたちでお伝えします。
セール価格と商品カテゴリに対応——販売者リスティング構造化データの拡張

販売者リスティング(merchant listing)向け構造化データのガイドが、Googleによって改訂されました。今回からセール価格の適用期間を表す `validFrom`/`validThrough`/`priceValidUntil` の各プロパティが扱えるようになり、これはMerchant Centerフィードの `sale_price_effective_date` 属性に対応づく仕様と説明されています。さらに `Product.category` については従来の `Text` 型だけでなく `CategoryCode` 型も指定でき、`google_product_category` などとの突き合わせがしやすくなりました。
運用面では、Merchant Centerに登録済みのサイトは必須ではなく「フィードと構造化データの両方で指定することを推奨」、一方で構造化データのみで露出しているサイトでは実装が求められる、という整理です。セールを頻繁に行うECでは、期間を正確に伝えることで表示のズレを抑えられる可能性が考えられますが、効果の大きさはあくまで仮説の域を出ません。
X・YouTubeの検索流入も可視化——GSCの「プラットフォーム プロパティ」

自社サイトを介さないSNS投稿が、Google検索・Discover・Googleニュースでどう見られているか。これをレポートする「プラットフォーム プロパティ」が、GSCに新設されました。対応するのはInstagram・TikTok・X・YouTubeの4サービスで、「プロパティを追加」から選択し、当該アカウントの所有者であることを認証すれば使えるとされています。メタタグの記述やHTMLファイルの設置といった作業は不要と案内されています。
Webサイトを持たずSNS中心に活動するクリエイターであっても、Google経由の露出を確認できるようになる点が特徴です。既存のサイト計測とは切り離した枠でSNS投稿の検索流入を追える点が、実務では扱いやすくなりそうです。
生成AI検索への「表示可否」設定、英国以外にも順次拡大

サイトを生成AI検索機能(AI OverviewsやAI Modeなど)に表示・利用させるかを切り替えるコントロールについて、まず英国(.co.uk)で提供されたものが、一部の他国サイトにも広がり始めたと報じられています。Google公式の説明によれば、オプトアウトしたサイトは生成AI機能からのトラフィックやインプレッションを受け取らなくなりますが、この設定は「生成AI検索機能の外での検索順位のランキング要因には使わない」とされています。加えて、どのページがAIの回答に採用されたかといったインサイトの提供も順次進めるとされています。
現時点ではまだ全サイトへ開放されたわけではありません。通常検索の順位には直接影響しない前提とはいえ、生成AI経由の露出そのものを手放す判断になり得るため、切り替えは慎重に見極めたいところです。是非についてはサイトの状況によって異なり、ここでは断定を避けます。
出典:Google 公式ブログ
“Next”が取れて「Merchant Center」に——名称のみの変更

Googleは「Merchant Center Next」という呼称から“Next”を外し、単に「Google Merchant Center」と呼ぶことを告知しました。ほぼすべての販売者がすでに新版へ移行しており、旧版と区別する意味が薄れたことが背景と説明されています。機能面での変更はなく、Googleは「利用者側の対応は不要で、この名称変更によってアカウントに影響が及ぶことはない」としています。
実務への実害は基本的にないものの、ヘルプ記事やメール、管理画面上の表記が今後順次切り替わっていくとみられます。ドキュメントを参照する際の名称の取り違えを避けるための整理、と捉えておくとよいでしょう。
※本記事は各一次情報および報道の要点を、当サイトの言葉で独自に整理したものです。詳細や最新の適用状況については、必ず出典元をご確認ください。
一般社団法人 全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント。SEO・コンテンツマーケティングの実務に従事し、検索アルゴリズムの動向・Google公式情報・特許情報の読解をもとに、企業サイトの検索最適化を支援。「SEOニュースブログ」では、一次情報を基準に、断定せず証拠ベースで検索の最前線を読み解く記事を執筆しています。
