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「Top Stories」がAIオーバービューへ、Googleは「AI検索が毎週数十億クリック」と語る——2026年7月18日のSEO動向

江 江守義樹
公開 2026.07.18 約5分で読めます

目次

  1. 01① 米モバイルのAIオーバービューで「Top Stories」が本格稼働
  2. 02② 「AI検索だけで週に数十億のクリック」——Google幹部の発言
  3. 03③ AI Modeが外部アプリと連携、検索画面のまま操作可能に
  4. 04④ インデックスされない理由は技術だけではない——Muellerが語る「品質」
  5. 05⑤ 正規化の修正は最大2週間かかる/AI用の別Markdownは不要

GoogleのAI関連機能をめぐる動きが、今週も相次いでいます。7月17日ごろに報じられたトピックのうち、実務への影響が見込まれる5本を選び、要点を整理しました。一次情報にあたったうえで、確認できた事実と、あくまで現段階での読み解きとを分けて記しています。落ち着いた筆致でまいります。

① 米モバイルのAIオーバービューで「Top Stories」が本格稼働

① 米モバイルのAIオーバービューで「Top Stories」が本格稼働

速報やニュースをAIオーバービュー内に並べる「Top Stories」カルーセルが、米国のモバイル検索で全面的に動き出しました。進行中の話題を調べると、目を引くカルーセルが差し込まれ、利用者が指定した「Preferred Sources(優先ソース)」も前面に押し出される仕組みです。Googleの広報はSearch Engine Landの取材に、米国モバイルではすでに「fully live」の状態で、対象は今後広げていくと答えています。

ニュース媒体からすれば、AI面での露出とクリックを得る新しい経路が加わったといえそうです。もっとも、現状は米国モバイルに限られ、日本で使えるようになる時期はまだ明かされていません。

出典: Search Engine Land

② 「AI検索だけで週に数十億のクリック」——Google幹部の発言

② 「AI検索だけで週に数十億のクリック」——Google幹部の発言

GoogleのSVPであるNick Fox氏は、検索のAI機能単体で「毎週数十億のクリックをサイトへ届けている」と発言し、「これはまだ出発点にすぎない」とも付け加えました。ただ、その裏づけとなる具体的な数字は示されていません。

これに対しSearch Engine Landは、逆の見立ても取り上げています。記事では、2026年のゼロクリック検索が68%に及んだとする調査や、AIオーバービューによってクリックが42%落ちたとする報告が対比として挙げられました。Googleがクリックの実データを公開していない以上、発言の真偽を確かめるのは容易でない、という指摘です。数字の受け止め方は立場ごとに食い違っており、どちらかに決めつけるのは控えるのが無難でしょう(仮説)。

出典: Search Engine Land

③ AI Modeが外部アプリと連携、検索画面のまま操作可能に

③ AI Modeが外部アプリと連携、検索画面のまま操作可能に

Googleは、検索のAI Modeから外部アプリを結びつけて直接動かせる「Connected Apps」を、米国で提供し始めました。検索結果を離れずに、買い物やデザイン制作、音楽の再生といった作業をこなせるとされます。当初の対応先はInstacart・Canva・YouTube Musicの3サービスで、たとえば買い物リストの食材をそのままカートへ入れる、といった使い方が示されています。

海外SEO情報ブログ(鈴木謙一氏)によると、2026年7月17日の時点で米国から展開が始まり、他の国や言語への対応予定は公表されていないとのことです。検索が「調べる場所」から「用事を済ませる場所」へと役割を広げつつある一例と見ておくとよさそうです(仮説)。

出典: 海外SEO情報ブログ

④ インデックスされない理由は技術だけではない——Muellerが語る「品質」

④ インデックスされない理由は技術だけではない——Muellerが語る「品質」

GoogleのJohn Mueller氏は、ページがインデックスに載らない背後には、技術的な不具合だけでなく「サイト全体の品質」に対する疑念が潜んでいる場合があると説明しました。品質面での懸念が強いと、クロールやインデックスが控えめになることがある、という趣旨です。

そのうえで氏は「品質はテキストだけではない(Quality is not just the text)」と語り、ページ体験を丸ごと見渡す必要があると訴えました。挙げられた例は、広告や差し込み画面で本文が読みにくいページ、本題に入る前の前置きが長いレシピサイト、表示の遅さやアクセシビリティの不備などです。インデックスされない要因を技術面だけに帰さず、見せ方や使い心地まで見直すべき、という視点が提示された形といえます。

出典: Search Engine Journal

⑤ 正規化の修正は最大2週間かかる/AI用の別Markdownは不要

⑤ 正規化の修正は最大2週間かかる/AI用の別Markdownは不要

Googleは正規化(canonicalization)のトラブルシューティング文書を改め、内容を直しても「重複クラスタから外れるまで最大2週間を要することがある」と書き加えました。リダイレクトやrel=”canonical”の修正、サーバ設定の誤りといったケースとは違い、内容そのものに手を入れる修正は反映に時間がかかる、という説明です。新しいコンテンツの独自性が高いほど、クラスタから早く切り離されるとされています。

同じまとめの中では、「AI向けに別のMarkdownページを用意する」という発想について、Mueller氏が考えすぎだと退け、CSSやJavaScriptで配置を調整すれば十分だと助言したことも取り上げられています。正規化を直してもすぐに順位や表示が戻らないときは、しばらく経過を見守る余地がありそうです。

出典: Search Engine Journal


本日の要点は、AI検索での露出づくり(①②③)と、品質・技術という足元の基本(④⑤)を並行して押さえることに尽きます。目新しい話題に振り回されず、一次情報を確かめながら着実に進めていきましょう。

江
江守義樹

一般社団法人 全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント。SEO・コンテンツマーケティングの実務に従事し、検索アルゴリズムの動向・Google公式情報・特許情報の読解をもとに、企業サイトの検索最適化を支援。「SEOニュースブログ」では、一次情報を基準に、断定せず証拠ベースで検索の最前線を読み解く記事を執筆しています。

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