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レビューの「偽装・非開示」に手動対策の警告——Googleがガイドラインを改訂した2026年7月28日のSEO動向

江 江守義樹
公開 2026.07.28 約5分で読めます

目次

  1. 01構造化データのレビュー要件が厳格化——違反時は手動対策の可能性も
  2. 02クロール能力の上限は「Googleの全クローラーで共有」——技術ドキュメントに追記
  3. 03ChatGPTの出典引用率は平均6.8%、ただし分野差が大きい——Similarwebの推計
  4. 04国内の話題:ChatGPT利用者の約95%がGoogleを併用——鈴木謙一氏のWeekly Updateから
  5. 05本日のまとめ

おはようございます。SEO Timesです。本日は、Googleによる2件のドキュメント更新と、AI検索まわりの調査データ2件をお届けします。

まず概要を3点でまとめます。

  • レビュースニペットの構造化データに関するガイドラインが改訂され、実体験に基づかないレビューや、見返りの開示がないレビューの掲載が明確に禁止事項となりました
  • クロールバジェットに関する技術ドキュメントにも追記があり、クロール能力の上限がGooglebot以外を含む全クローラーで共有される点などが新たに示されました
  • Similarwebのレポートでは、ChatGPTが回答内で出典を引用する比率が分野ごとに大きく異なること(旅行22.6%、教育4.8%など)が示されています

それでは順に見ていきます。

構造化データのレビュー要件が厳格化——違反時は手動対策の可能性も

構造化データのレビュー要件が厳格化——違反時は手動対策の可能性も

1件目はレビュースニペットに関する更新です。Googleは構造化データのドキュメントに新しいガイドラインを追記し、ページ本文や構造化データのマークアップに「偽のレビュー」や「開示のないインセンティブ付きレビュー」を含めてはならないと明示しました。

禁止対象として挙げられているのは、(1) 製品・サービスを実際に体験していない人によるレビュー、(2) 金銭・割引・無料商品といった見返りと引き換えに書かれたにもかかわらず、その事実が明確かつ目立つ形で示されていないレビュー、の2種類です。あわせて、これらのガイドラインに違反したサイトには手動対策が適用される可能性があること、問題を修正すれば再審査リクエストを提出できることも記載されています。

レビューを扱うECサイト・比較メディアの担当者は、インセンティブ付きレビューの開示表記が十分か、構造化データに流し込むレビューの選定基準が適切かを、この機会に確認しておくとよさそうです。「手動対策の対象になり得る」と文書上で明記されたことが、実務面での最大のポイントだと考えられます。

出典:Google 検索セントラルSearch Engine Journal

クロール能力の上限は「Googleの全クローラーで共有」——技術ドキュメントに追記

クロール能力の上限は「Googleの全クローラーで共有」——技術ドキュメントに追記

2件目もGoogle公式ドキュメントの更新で、対象はクロールバジェット管理のページです。今回の改訂で、クロール能力の上限(crawl capacity limit)はGooglebot単体ではなく、Googleのすべてのクローラーの間で共有されることが明文化されました。つまり、AdsBotなど別のクローラーの需要が高まると、その分だけ他のクローラーに割り当てられる容量が目減りする可能性があるということです。

このほか、どのサイトも同じ控えめな初期値からスタートし、需要とサイトの状態に応じて上限が自動調整されること、レイテンシやTTFBの悪化・5xxエラー・429応答などがクロール能力を下げるシグナルになること、304 Not Modifiedを返すHTTPキャッシュへの対応がクロールリソースの節約につながることも追記されています。

大規模サイトの運用では、サーバーログでの応答速度と5xx/429の監視、そして304対応の整備が、クロール能力の維持に直結するという整理ができそうです。Googlebot以外のクローラーの挙動まで視野に入れる必要がある、という点は今回新たに得られた観点です。

出典:Google 検索セントラル海外SEO情報ブログ

ChatGPTの出典引用率は平均6.8%、ただし分野差が大きい——Similarwebの推計

ChatGPTの出典引用率は平均6.8%、ただし分野差が大きい——Similarwebの推計

3件目はAI検索に関する調査データです。Similarwebが公開した2026年版の生成AIレポート(2026年5月の米国デスクトップ利用データがベース)によると、ChatGPTの回答に出典の引用が含まれる割合は全体平均で6.8%にとどまりました。

注目すべきは分野ごとのばらつきです。旅行分野は22.6%と突出して高く、以下、小売13.5%、スポーツ10.7%と続く一方、教育分野は4.8%と平均を下回りました。また、引用されるコンテンツの種類にも分野差があり、旅行ではレビューやユーザー生成コンテンツが引用の54.1%を占めたと報告されています。

これは一調査会社による推計であり、数値そのものは幅を持って受け止める必要があります。そのうえで、「AI経由の露出のされやすさはトピックによって異なる」という前提に立ち、自分の業界ではどのタイプのコンテンツ(レビュー、EC、公式情報など)が引用されやすいのかを確認してみる価値はありそうです。

出典:Search Engine Journal

国内の話題:ChatGPT利用者の約95%がGoogleを併用——鈴木謙一氏のWeekly Updateから

国内の話題:ChatGPT利用者の約95%がGoogleを併用——鈴木謙一氏のWeekly Updateから

最後に国内の情報発信からです。鈴木謙一氏による「SEO Weekly Update」の7月第4週回では、ChatGPT利用者の約95%がGoogleも利用しているという利用実態のデータが紹介されました。あわせて、Googleの検索その他部門の収益が17%増となりAIモードの利用者が月間10億人を超えたこと、Geminiの新モデル発表とそれが検索の回答に与える影響も話題として取り上げられています。データの詳しい解説は動画(ミエルカチャンネル)に譲る形になっています。

一連のデータから見えてくるのは、「ChatGPTがGoogleに取って代わる」構図ではなく、現時点では両者の併用が実態に近いということです。AI検索の利用拡大と従来検索の収益成長が同時進行している点を踏まえると、流入チャネルを二者択一で捉えない姿勢が妥当と考えられます(あくまで現時点の傾向としての見立てです)。

出典:海外SEO情報ブログ

本日のまとめ

レビューガイドラインの厳格化とクロールバジェット文書の改訂は、いずれもGoogle公式ドキュメントの変更であり、対応の要否を判断しやすいニュースです。一方、AI検索まわりの2つのデータは推計・観測ベースの情報のため、傾向として押さえつつ続報を追っていきます。

江
江守義樹

一般社団法人 全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント。SEO・コンテンツマーケティングの実務に従事し、検索アルゴリズムの動向・Google公式情報・特許情報の読解をもとに、企業サイトの検索最適化を支援。「SEOニュースブログ」では、一次情報を基準に、断定せず証拠ベースで検索の最前線を読み解く記事を執筆しています。

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