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SNSの検索データが見える時代へ——Search Console新機能の全面開放とAI引用をめぐる3つの調査【2026年7月30日】

江 江守義樹
公開 2026.07.30 更新 2026.08.13 約6分で読めます

目次

  1. 01SNS・動画投稿の検索成績がSearch Consoleで確認可能に——「プラットフォームプロパティ」が全ユーザーへ
  2. 02Google AI Modeが引用するのは「ページ」より「段落」——1,570万件のデータ分析
  3. 03Perplexityのソース選択ロジックを外部観察から推定——通信ストリーム分析による仮説
  4. 04ChatGPT引用60万件の調査——過半数のカテゴリで「首位ブランド」が未確定
  5. 05おわりに

2026年7月30日のSEOタイムズです。本日は、Search Consoleの新機能「プラットフォームプロパティ」が全ユーザーに開放されたニュースを筆頭に、Google AI Mode・Perplexity・ChatGPTという3つのAI検索を対象にした大規模データ分析を取り上げます。いずれも「AI時代に何が引用されるのか」を考えるうえで参考になる内容です。

SNS・動画投稿の検索成績がSearch Consoleで確認可能に——「プラットフォームプロパティ」が全ユーザーへ

SNS・動画投稿の検索成績がSearch Consoleで確認可能に——「プラットフォームプロパティ」が全ユーザーへ

Search Consoleに追加された「プラットフォームプロパティ」機能が、全世界のユーザーに開放されたとGoogleが発表しました。この機能を使うと、Instagram・TikTok・X・YouTubeへ投稿したコンテンツがGoogle検索・Discover・Googleニュース上でどれだけ表示・クリックされたかを、検索パフォーマンス・Insights・Achievementsといった各レポートで把握できます。段階的な展開が始まったのは7月上旬で、約3週間かけて全ユーザーに行き渡りました。

同時に公開された公式ガイドには、具体的な活用例も示されています。クエリグループから話題のテーマを探す、24時間フィルターで急上昇中のコンテンツを見つける、プラットフォームどうしでデータを比べる、注釈機能を使って改善の前後を比較する、といった使い方です。

自社サイト以外のコンテンツについて、Googleが公式ツールで検索データを提供するのはこれが初めてです。これまでSNS運用と検索流入を別々に管理してきた場合は、まずアカウントを接続し、自分の投稿がどのようなクエリで表示されているかを確認するところから始めてみてはいかがでしょうか。

出典:Google Search Central Blog/Search Engine Journal

Google AI Modeが引用するのは「ページ」より「段落」——1,570万件のデータ分析

Google AI Modeが引用するのは「ページ」より「段落」——1,570万件のデータ分析

Google AI Modeの引用データ1,570万件(148業界・1年分)を分析した結果を、コンテンツマーケティングツールのPillarbaseがSearch Engine Landで発表しました。分析によれば、引用のおよそ48%にはテキスト強調(スクロール・トゥ・テキスト)が付いており、抽出されていたのは平均117語のまとまった段落だったといいます。

引用のされ方には偏りも見られました。最も多く再利用された段落は、483種類ものクエリにまたがって661回引用されていたそうです。引用されやすい段落の共通点としては、最初の文の中に答えが書かれている、その段落だけで文脈が完結している、長さが75〜150語程度である、Q&A形式だと再利用率がおよそ2倍になる、といった点が報告されています。

この調査はツールベンダー自身によるものなので、数字はある程度割り引いて受け取る必要があります。とはいえ「引用の単位は段落である」という観察はAI Modeの実際の挙動とも矛盾しません。ページ全体の最適化だけでなく、一つひとつの段落が単独で読んでも意味の通る「自己完結した答え」になっているかを点検する意味はありそうです。

出典:Search Engine Land

Perplexityのソース選択ロジックを外部観察から推定——通信ストリーム分析による仮説

Perplexityのソース選択ロジックを外部観察から推定——通信ストリーム分析による仮説

Perplexityが回答を生成する際にブラウザへ送信するデータストリーム(SSE)を観察し、そこからソース選択の仕組みを推定した分析記事がSearch Engine Journalに掲載されました。

著者が観察したところでは、Perplexityはどんなクエリに対しても必ず実際のウェブ検索を実行しており(この点がChatGPTとは異なります)、検索の回数は通常1回、クエリの拡張もごくわずかだったとのことです。さらに、ページを「取得すること」と「引用すること」は別物であるという指摘もあります。具体的には、ニュース系のクエリでは公式ソースだけが引用される、ローカル検索では地図インデックスに載っているビジネス情報が優先される、YouTube動画はよく引用される一方でRedditは取得されても引用に至りにくい、といった傾向が報告されています。

これは一人の実務者が外部から観察して組み立てた推定であり、あくまで仮説です。Perplexityが公式に仕様を公開したわけではない点にはご注意ください。ただ、「クエリ拡張が少ないなら、ユーザーが実際に使う言い回しに近い表現で書くことに意味がある」という示唆は、AI検索対策の仮説として検証してみる価値があると考えます。

出典:Search Engine Journal

ChatGPT引用60万件の調査——過半数のカテゴリで「首位ブランド」が未確定

ChatGPT引用60万件の調査——過半数のカテゴリで「首位ブランド」が未確定

Kevin Indig氏がSemrushのデータを用いて、2026年1月から6月までのChatGPT回答を分析した結果が、Search Engine Journalで紹介されています。対象は米国の1,094カテゴリ・5万以上のブランド・60万件超の引用です。

この分析では、「5回のプロンプトのうち4回以上登場し、かつ2位に5ポイント以上の差を付けている」ブランドをカテゴリの「明確なオーナー」と定義しています。その条件を満たしたのは全体の15.2%にとどまり、53.7%のカテゴリではまだ勝者が決まっていませんでした。しかも取引額の大きいカテゴリに絞ると、未決定の割合は88.7%まで跳ね上がります。他方で、一度オーナーの座に就いたブランドは90.4%という高い割合でその地位を保っており、引用数とブランド言及数のあいだには弱い負の相関(-0.229)が見られたそうです。

対象がChatGPTのみの単一調査ですから、他のAI検索でも同じ構図が成り立つとは限りません。それでも「多くのカテゴリでポジションはまだ空席で、先に確立したブランドはその座を維持しやすい」という見立てが正しいとすれば、自社にとって重要なカテゴリを絞り込んで早めに手を打つ戦略には、一定の合理性があるでしょう。

出典:Search Engine Journal

おわりに

本日は、Search Consoleの機能開放という確定情報に加えて、AI検索の引用実態に関する3つのデータ分析をお届けしました。調査系の話題はいずれも一次仕様ではなく観察・推定を含むため、仮説として受け止めつつ、自社データでの検証と組み合わせてご活用ください。seo-times.news では、海外SEO情報を毎日整理してお届けしています。

江
江守義樹

一般社団法人 全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント。SEO・コンテンツマーケティングの実務に従事し、検索アルゴリズムの動向・Google公式情報・特許情報の読解をもとに、企業サイトの検索最適化を支援。「SEOニュースブログ」では、一次情報を基準に、断定せず証拠ベースで検索の最前線を読み解く記事を執筆しています。

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