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クロールバジェット文書に「304推奨」が追加——サイト内検索URLの制御法、ClarityとSemrushのAI関連トピックも(2026年8月4日)

江 江守義樹
公開 2026.08.04 更新 2026.08.13 約5分で読めます

目次

  1. 01クロールバジェット公式ガイドが改訂——「304 Not Modified」の返却が推奨事項に
  2. 02「サイト内検索結果ページ」はなぜ問題か——Google検索チームがポッドキャストで説明
  3. 03ClarityのAI引用レポートに「ブランド/非ブランド」の区別が登場
  4. 04ChatGPTの権威性はどこまで波及するか——Semrushが28万件超の引用を分析
  5. 05おわりに

こんにちは。SEO Times編集部です。2026年8月4日版では、Google公式ドキュメントの更新から海外の調査データまで、一次情報にあたって確認できた4つの話題を整理してお伝えします。技術SEO寄りの内容が中心ですが、AI検索まわりの動きも押さえています。

クロールバジェット公式ガイドが改訂——「304 Not Modified」の返却が推奨事項に

クロールバジェット公式ガイドが改訂——「304 Not Modified」の返却が推奨事項に

まずはGoogle公式ドキュメントの話題からです。クロールバジェット最適化に関するガイドが改訂されたことをSearch Engine Journalが伝えており、改訂内容はGoogle公式ドキュメントで直接確認できます。

ポイントは2点あります。第一に、前回のクロールから変更がないページには「304(Not Modified)」ステータスコードで応答することが推奨として明記されました。キャッシュ済みバージョンの再利用をGoogle側に伝えられるため、サーバーの帯域やリソースの節約につながるという説明です。第二に、クロール容量の上限は「すべてのクローラー間で共有される」ことが明文化されました。画像クローラーの需要が増えれば、その分ほかのクローラーに割り当てられる容量が減り得る、という考え方です。

対象として想定されているのは、100万ページ超の大規模サイトや、1万ページ以上かつ更新頻度がきわめて高いサイトです。中小規模のサイトへの影響は小さいとみられる一方、該当する規模のサイトでは、304を返せる構成かどうかをサーバー・インフラ担当と確認しておくとよさそうです。

「サイト内検索結果ページ」はなぜ問題か——Google検索チームがポッドキャストで説明

「サイト内検索結果ページ」はなぜ問題か——Google検索チームがポッドキャストで説明

続いて、サイト内検索結果ページのクロールをめぐる話題です。Google検索チームのジョン・ミューラー氏とマーティン・スプリット氏がポッドキャスト「Search Off the Record」の第113回でこのテーマを扱い、その内容を海外SEO情報ブログ(鈴木謙一氏)が詳細に紹介しています。

問題の核心は、検索語とフィルターの組み合わせによって事実上無限のURLが生まれることです。Googlebotが新しいURLを際限なくクロールし続ける結果、サーバー負荷の増大やサイト速度の低下を招くおそれがあると説明されています。対策としては2つの選択肢が示されました。robots.txtで「/search/?」のようなパターンを遮断する方法は管理がシンプルで、noindexを付ける方法はクロール自体は発生するもののインデックス登録を確実に防げます。

なお、これは品質ガイドライン違反やペナルティの話ではなく、技術的な効率の問題として位置づけられています。加えて、第三者がサイト内検索のURLをスパム目的で悪用するリスクへの言及もありました。

ClarityのAI引用レポートに「ブランド/非ブランド」の区別が登場

ClarityのAI引用レポートに「ブランド/非ブランド」の区別が登場

3つ目はAI可視性の計測に関する話題です。Microsoftが無料提供する解析ツールClarityにおいて、AI引用(AI Citations)ダッシュボードとAIレポートへ、クエリを「ブランド/非ブランド」に分類する機能が加わりました。Search Engine Landが2026年8月3日付で報じています。

新機能では、クエリカードにブランドラベルが表示されるほか、Share of Authorityカードでクエリタイプ別の内訳を見たり、ダッシュボード全体をブランド/非ブランドで絞り込んだりできます。AIアシスタントが回答をつくる際に使うクエリを2種類に分けることで、「ブランド名で想起されているのか」「ブランド名なしで見つけられているのか」を切り分けて把握できる、という趣旨です。

AI経由の引用や流入を無料で計測できるツールはまだ多くありません。AI可視性の観測をこれから始めるサイトにとって、選択肢のひとつになりそうです。

ChatGPTの権威性はどこまで波及するか——Semrushが28万件超の引用を分析

ChatGPTの権威性はどこまで波及するか——Semrushが28万件超の引用を分析

最後は調査データです。SemrushがKevin Indig氏と共同で、ChatGPTにおけるトピカルオーソリティ(専門性の権威)が関連分野へどう波及するかを調べた結果を公開しました(Semrush Blog)。2026年1〜6月にかけて、米国の1,094カテゴリー×各5プロンプトを対象に、約28.3万件の引用と約7.6万件のブランド言及を観察しています。

注目すべきは、引用(リンク元として使われること)と言及(ブランド名が登場すること)で広がり方が違った点です。関連の近いカテゴリーへは引用の74%・言及の44%が波及したのに対し、関連の遠いカテゴリーでは引用50%・言及25%にとどまりました。要するに、引用は隣接領域まで届きやすい一方、ブランド名の言及は専門領域の外側へ出にくい傾向があるということです。さらに、カテゴリー内で3つ以上のプロンプトに登場するまでは言及シェアが低いままで、「浅く広く」よりも「深く一貫して」取り組むことの重要性が示されました。

この結果から導かれるのは、既存の得意領域を起点に隣接分野へ段階的に展開すること、そして関連の薄いカテゴリーには手を出さないこと、という2つの示唆です。ただし法律・医療など参入障壁の高い業界もあり、業界差が大きい点には注意が必要です。ひとつの調査結果として参考にする程度がよいでしょう。

おわりに

2026年8月4日版は以上4本でした。クロールバジェットの改訂は大規模サイト向けのトピックではあるものの、304の活用もサイト内検索URLの制御も、規模を問わず技術SEOの土台を点検するきっかけになります。次回もどうぞよろしくお願いします。

江
江守義樹

一般社団法人 全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント。SEO・コンテンツマーケティングの実務に従事し、検索アルゴリズムの動向・Google公式情報・特許情報の読解をもとに、企業サイトの検索最適化を支援。「SEOニュースブログ」では、一次情報を基準に、断定せず証拠ベースで検索の最前線を読み解く記事を執筆しています。

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