記事がNewsタブから消える報告、AI ModeのGemini 3.8 Flashで引用が減る観察|2026年9月4日のSEOニュース
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2026年9月4日の朝までに海外で確認できたSEO関連の動きを6本まとめました。今回は原因が特定されていない話題が複数含まれます。そうした項目には「報告段階」「仮説」であることを明記していますので、確定情報と切り分けながらお読みください。
Newsタブでの非表示、パブリッシャー各社から報告が続く

通常のAllタブでは問題なく出ているのに、Google NewsタブだけURLが見当たらない——こうした声がここ数日、パブリッシャーの間で相次いでいます。時間が経つとNewsタブにも復帰する事例があり、報告元は小規模サイトからWSJやBloombergのような大手まで幅が広いとのことです。
Search Engine Roundtableのバリー・シュワルツ氏はこの挙動を「完全にランダムに見える」と表現しており、共通するパターンは今のところ見えていません。記事の執筆時点でGoogleからの公式コメントはなく、既知のGoogle Newsの不具合と同一の事象かどうかも確認されていません。
対応としては、Newsタブ経由の流入が下がってもすぐ自サイトの問題と結論づけないことです。Search Consoleの「ニュース」関連の推移と通常検索の推移は分けて確認しておくと切り分けがしやすくなります。数日で戻ったという報告もあります。
Gemini 3.8 Flash利用時、AI Modeの回答にリンクが出にくいという指摘

AI Modeの加入者がGemini 3.8 Flashを選べるようになりました。これを試したユーザーから、「回答にリンクや引用がほとんど含まれない」という観察が上がっています。Gagan Ghotra氏がスクリーンショットつきで複数の検索例を示し、Glenn Gabe氏も同種の現象に触れています。
対象として挙がっているのは、主に認知段階(トップオブファネル)のクエリです。回答本文に引用元もリンクも一切現れないケースが提示されています。Googleからの説明はなく、シュワルツ氏も理由は分からないとしています。
つまり現時点で確認できるのは、「特定のモデルと特定のクエリ帯でそのような挙動が観察された」という範囲までです。仕様として定着したものか一時的なものかは未確認のため、断定は控えるべき段階でしょう。AI経由の露出をモニタリングしている場合は、引用の有無もあわせて記録に残しておくと、あとで比較する際に役立ちます。
AI Modeの商品と通常の商品カルーセル、重複はごくわずかとの調査結果

Googleショッピング向けの計測サービスProductriseが、AI Modeの回答に登場する商品と、通常検索の「人気商品」カルーセルに出る商品を照合した調査を公開しました。同社創業者のHugo Huijer氏によれば、2026年8月9日から31日にかけて米英を対象に、200万件超の商品リスティングと10万件超の検索結果・AI Mode応答を比較したものです。
示された数値を並べると、同一クエリを同じ日に投げた場合の日次の重複率は1.28%。重複した商品に限っても、販売者が異なるものが49.6%、価格が異なるものが38.1%ありました。価格差があるケースでは68.4%でAI Mode側が高く、平均の差は21.6%高いという結果です。
Huijer氏はここから「AI Modeの中では最安値であることが決定要因になりにくいのではないか」と読み取っています。これは同氏の解釈であり仮説の域を出ませんが、価格競争で先頭に立てていない事業者にも露出の余地が残る可能性を示すデータとは言えそうです。フィード情報の充実度を点検する材料になるかもしれません。
サイトマップURLの「キャッシュバスティング」にMueller氏が難色

サイトマップに記載するURLへ `?v=<UNIXタイムスタンプ>` のようなパラメータを日々付け替え、URLを常に新しく見せて毎日クロールさせる——そんな手法が話題になりました。これについてGoogleのJohn Mueller氏がBlueskyで「良くない考えだと思う」と返答しています。
同氏が挙げた理由は、コンテンツの正規URLが絶えず変化しているというシグナルを送ってしまう点です。検索エンジンにとっても計測・トラッキングにとってもマイナスであり、クリーンで安定したURLが大切だ、という趣旨でした。更新をGoogleに伝えるための正規の手段は、サイトマップの `<lastmod>` です。
クロール頻度が上がらない場合は、サイトマップ側で工夫を凝らすより、そのページを繰り返し取得する価値があるかどうかを見直すほうが筋の通ったアプローチになりそうです。
修正から順位回復まで「数か月かかることがある」——Mueller氏の回答

Reddit上でのやり取りの中で、John Mueller氏が順位が戻るまでの時間に言及しました。大きなアルゴリズム変更に関わる問題は、修正しても効果が見えるまでに相当な時間、場合によっては数か月を要することがある、という内容です。
発端となった相談は、Fiverrで購入したゲストポストを含む800本以上のリンクを否認したところ、2週間で順位が急落したというものでした。Mueller氏は直近のスパムアップデートが影響している可能性にも触れたうえで、否認については「3〜4〜5〜6か月ほどかけて効いてくると思う」と述べています。
2週間で結果を判断して次の施策を打つ、という進め方を繰り返すと、原因の切り分けができなくなります。施策の前後で計測期間を長めに確保し、サイト全体のブロックといった技術面の大きな問題が別に潜んでいないかを、先に解消しておきたいところです。
AIクローラーの遮断は robots.txt か、サーバー側か

Search Engine JournalのAsk An SEOで、Helen Pollitt氏がAIクローラーをブロックする手段を整理しています。robots.txtはユーザーエージェント単位でルールを書けるため実装が容易で、OpenAI・Anthropic・Perplexityといった主要各社も公式に対応しています。ただし、これは「守ってもらう約束」にすぎず強制力はありません。新しいユーザーエージェントが登場するたびに手作業で追記する必要もあります。
これに対してサーバー/CDN/WAFレベルのブロックは、リクエストのIPやヘッダーを見て実際に遮断する仕組みです。ルールを守らないクローラーにも効きますし、サーバー負荷や帯域の節約、ブロック状況のレポートといった副次的な利点もあります。半面、開発側の工数が必要で、巧妙な詐称に対して万能ではないとされています。
同記事が示す目安は次のとおりです。複数のクローラーを本気で止めたいならWAF→CDN→サーバーの順に段階的に構える。大手1〜2社が対象ならrobots.txtでも足りるが、サーバーログで実際に遵守されているか確認する。なお `User-agent: *` による一括disallowは、Googleの検索ボットまで巻き込む恐れがあるため慎重に扱ってください。
まとめ
今回は「原因が判明していない表示のゆれ」と「時間軸の話」が並びました。冒頭の2本のように公式コメントが出ていない話題は、急いで手を打つより記録を残して様子を見る段階だと考えています。また5本目にあったとおり、順位に関する因果関係は数か月のスパンで見ないと読み違えます。明日も、確認できた事実の範囲でお伝えします。
一般社団法人 全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント。SEO・コンテンツマーケティングの実務に従事し、検索アルゴリズムの動向・Google公式情報・特許情報の読解をもとに、企業サイトの検索最適化を支援。「SEOニュースブログ」では、一次情報を基準に、断定せず証拠ベースで検索の最前線を読み解く記事を執筆しています。
