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「AI機能経由で週数十億クリック」Google幹部が投稿——同じ週末には順位変動を示すデータも【2026年7月20日】

江 江守義樹
公開 2026.07.20 約6分で読めます

目次

  1. 017月18日ごろから順位変動を示すデータ——Googleは未確認
  2. 02Nick Fox氏「検索のAI機能だけで週数十億クリック」——検証データは非公開
  3. 03bot確認画面が本来のページの代わりにインデックスされることがある
  4. 04「クロール済み – インデックス未登録」の背景にあるサイト品質——テキスト以外も評価対象
  5. 05AI検索での可視性、「引用される」ことと「推奨される」ことは同じではない
  6. 06おわりに

2026年7月20日時点の海外SEO情報のまとめです。本日は、Google検索幹部によるAI検索のクリック数に関する発言、週末に観測されたランキング変動の兆候、そしてbot確認画面やサイト品質がインデックスに与える影響についてのGoogle社員の解説を取り上げます。

本日の要点は次の3つです。

  • Google検索部門トップのNick Fox氏が「AI検索機能だけでウェブサイトへ週数十億クリックを送っている」と投稿しました。ただし、この数字を第三者が検証できるデータは公開されていません
  • 7月18日ごろから、各社の順位追跡ツールにランキング変動を示すデータが表れています。Googleからの公式な確認はありません(7月20日時点)
  • 「あなたはbotですか?」という確認画面が、本来のページの代わりにインデックスされてしまうことがある——GoogleのJohn Mueller氏がその仕組みを説明しました

7月18日ごろから順位変動を示すデータ——Googleは未確認

7月18日ごろから順位変動を示すデータ——Googleは未確認

サードパーティの順位追跡ツールとSEOコミュニティの報告をもとに、7月18日の週末前後にランキング変動の兆候があると報じられています。ただし、これがGoogleの新しいアップデートによるものかは確認されておらず、公式アナウンスも出ていません(7月20日時点)。Googleが直近で公式に確認したアップデートは、6月のスパムアップデートです。

出典:Search Engine Roundtable

なお、公式に確認されていない変動は、数日のうちに元へ戻ることもあります(あくまで推測です)。順位が動いたとしても、すぐに施策を変更するのではなく、自サイトのアクセスデータでどの範囲に影響が出ているかを確かめるところから始めるのが落ち着いた対応と言えそうです。

Nick Fox氏「検索のAI機能だけで週数十億クリック」——検証データは非公開

Nick Fox氏「検索のAI機能だけで週数十億クリック」——検証データは非公開

Googleで検索部門を率いるNick Fox氏(SVP, Knowledge and Information)が、LinkedInとXに「検索のAI機能だけでも、ウェブサイトへ週に数十億クリックを送っている」「検索全体では毎日数十億クリック」と投稿しました。これに対してSearch Engine Journalは、算出方法や内訳が公開されていないこと、Search ConsoleではAI機能経由のクリック数をサイト側が個別に確認できないことを挙げ、第三者には検証のしようがないと指摘しています。

出典:Search Engine Journal

この発言は、AI Overviewsなどがトラフィックを減らしているという懸念に対する反論の位置づけとみられます(推測です)。ただ、全体の集計値からは個々のサイトへの影響は読み取れません。実務上は、これまでどおり自サイトの流入データを判断基準に置くのが現実的でしょう。

bot確認画面が本来のページの代わりにインデックスされることがある

bot確認画面が本来のページの代わりにインデックスされることがある

GoogleのJohn Mueller氏が、ポッドキャスト「Search Off the Record」で、bot対策の確認画面(「あなたはbotですか?」画面)とSEOの関係を説明しました。セキュリティサービスがGooglebotを疑わしいアクセスと判定した場合、ページ本来のコンテンツではなく確認画面のほうがインデックスされてしまうことがあります。加えて、この種の確認画面は多くのサイトで同じような内容になるため、重複コンテンツとして扱われ、正規URL(canonical)に他サイトのページが選ばれてしまう可能性もあるとのことです。対策としては、CDNやセキュリティサービス側の設定を確認すること、そしてURL検査ツールでGoogleからページがどう見えているかを確かめることが挙げられています。

出典:Search Engine Journal

bot対策を強めるほど、クローラビリティが犠牲になりやすいという構図です。CDNで厳しめのbot対策を設定しているサイトでは、検証済みGooglebotが対象から除外されているかを一度点検しておく価値があります。

「クロール済み – インデックス未登録」の背景にあるサイト品質——テキスト以外も評価対象

「クロール済み - インデックス未登録」の背景にあるサイト品質——テキスト以外も評価対象

GoogleのJohn Mueller氏とMartin Splitt氏が、Search Consoleに表示される「クロール済み – インデックス未登録」とサイト品質の関係について説明しました。サイトの品質に強い懸念がある場合、Googleはクロール量やインデックスするページ数を絞ることがあるとのことです。さらに、ここで言う品質とはテキストの出来だけを指すのではなく、ページ表示の重さや、広告・インタースティシャルでコンテンツが覆われることなど、ユーザー体験の全体が含まれると述べています。

出典:Search Engine Journal

技術面に問題が見当たらないのにインデックスされないページがある場合は、コンテンツの独自性だけでなく、広告の配置や表示速度まで含めて見直すのが妥当なアプローチだと考えられます。

AI検索での可視性、「引用される」ことと「推奨される」ことは同じではない

AI検索での可視性、「引用される」ことと「推奨される」ことは同じではない

AI検索における可視性の測定方法を解説する記事が公開されました。多くのAI可視性ツールは「引用(citation)」の回数を数えますが、引用されることと、AIがユーザーにそのブランドを「推奨」することは別だという指摘です。記事では、引用されていても実際の推奨からは外れているケースが多いというLily Ray氏の調査を紹介したうえで、複数のプロンプトにまたがる言及率(Presence)、推奨に占めるシェア、AIが自社の情報を正確に把握しているか(ブランド正確性)といった指標での測定を提案しています。AIの回答は毎回ばらつくため、1回だけの測定にはほとんど意味がないとも述べられています。

出典:Search Engine Journal

LLMの回答は確率的に変わるものなので、「一度試したら出た/出なかった」で結論を出さないことが大切です。測るのであれば、同じ条件で回数を重ね、傾向として読むのが現実的です。

おわりに

AI検索のクリック数をめぐる発言も、週末の順位変動も、現時点では裏付けデータや公式確認が揃っていません。数字や変動に振り回されず、自サイトのデータを軸に状況を見きわめていくことをおすすめします。seo-times.newsでは、引き続き海外のSEO動向を毎日お届けします。

江
江守義樹

一般社団法人 全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント。SEO・コンテンツマーケティングの実務に従事し、検索アルゴリズムの動向・Google公式情報・特許情報の読解をもとに、企業サイトの検索最適化を支援。「SEOニュースブログ」では、一次情報を基準に、断定せず証拠ベースで検索の最前線を読み解く記事を執筆しています。

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