SEOニュースブログ フォロー / 登録
ホーム Google公式情報 検索広告の言語設定が自動化へ——AI経由の流入データも続々と【2026年8月14日のSEOニュース】
Google公式情報

検索広告の言語設定が自動化へ——AI経由の流入データも続々と【2026年8月14日のSEOニュース】

江 江守義樹
公開 2026.08.14 約6分で読めます

目次

  1. 01言語ターゲティング設定、検索キャンペーンから9月後半に削除予定
  2. 02Shopify第2四半期データ:AI参照は197%増でも、トラフィックの主役は検索
  3. 03Scrunch調査:ニュースメディアへのAI経由訪問は1.1%にとどまる
  4. 04AI Overviewsにクリックを奪われているか——診断の進め方
  5. 05Claude出力へのマーキング方針、コンテンツ制作への影響は
  6. 06本日のまとめ

こんにちは、SEOタイムズ(WordPress版)です。2026年8月14日の注目トピックとして、Google Adsにおける言語ターゲティング設定の廃止予定、ShopifyとScrunchが公表したAI経由トラフィックの2つのデータ、AI Overviewsの影響を診断する実務的な手順、そしてAnthropicによるClaude出力へのマーキング方針を取り上げます。

言語ターゲティング設定、検索キャンペーンから9月後半に削除予定

言語ターゲティング設定、検索キャンペーンから9月後半に削除予定

2026年9月後半をめどに、Google Adsの検索キャンペーンとP-MAX(検索インベントリ)から、キャンペーンレベルの言語ターゲティング設定が削除される予定です。以降の言語マッチングは手動設定ではなく、広告クリエイティブやランディングページの言語、ユーザーの言語理解シグナルをもとに自動で判定される仕組みに移行します。

Google側の説明では「現在の挙動が本質的に変わるわけではない」とされており、既存キャンペーンを作り直す必要はないとのことです。一方、課題として指摘されているのが、多言語展開中の広告主や規制の厳しい業界における「どの言語で配信されたかの記録・管理」です。なお、P-MAXの検索以外のチャネルでは言語設定を引き続き利用できます。

言語ターゲティングを使っているアカウントでは、9月を迎える前に配信レポートを言語別セグメントで確認しておくとよさそうです。

出典:Search Engine Journal

Shopify第2四半期データ:AI参照は197%増でも、トラフィックの主役は検索

Shopify第2四半期データ:AI参照は197%増でも、トラフィックの主役は検索

Shopifyが公表した第2四半期のコマースデータによると、AI経由の参照トラフィックは前年同期比197%増、AI参照経由のセッション数と注文数は約3倍に伸びました。とはいえ、追跡対象のAIプラットフォームをすべて合算しても、マーチャントへ最も多くのトラフィックを届けているのは依然としてオーガニック検索で、そのオーガニック検索自体も12%成長しているとのことです。

量だけでなく質の面でも差が見られます。スペック比較が求められる商材カテゴリでは、AI経由の訪問者はオーガニック訪問者に比べてコンバージョン率が約2倍、新規顧客の獲得も約1.3倍多かったと報告されています。ただし対象マーチャント数などの詳細は公表されていないため、Shopify自身の集計値である点は踏まえておく必要があります。

「AI流入の伸び率は高いが、絶対量ではまだ検索が優位」という見立ては、次に紹介する調査結果とも重なります。

出典:Search Engine Land

Scrunch調査:ニュースメディアへのAI経由訪問は1.1%にとどまる

Scrunch調査:ニュースメディアへのAI経由訪問は1.1%にとどまる

調査会社Scrunchが2026年2月から6月のデータを分析した結果、ニュースパブリッシャーへの訪問全体に占めるAI経由の割合は1.1%でした。内訳を見ると、約75%が直接アクセス、約9%が従来型検索からの流入です。

他方、直接流入以外の効果をうかがわせる数字も報告されています。ニュース関連の話題をAIと会話した後、読者が当該パブリッシャーを訪れる確率は20.5ポイント上がり、AIアシスタントに名前が挙がった媒体への訪問は翌日に10.6ポイント増えたとされます。また、AI Overviewsが表示されたニュース検索ではクリック率が約20%と、非表示時の約30%を下回るというデータも示されました。

留意点として、この調査が測定しているのはページ訪問のみで、購読・収益・滞在時間は含まれていません。「直接の流入源としてのAIは小さいものの、指名訪問を後押ししている可能性がある」という仮説として捉えるのが妥当でしょう。

出典:Search Engine Land

AI Overviewsにクリックを奪われているか——診断の進め方

AI Overviewsにクリックを奪われているか——診断の進め方

Search Engine JournalのAsk An SEOコーナーでは、AI Overviewsによるクリック損失をどう見分けるかが解説されています。疑うべき典型パターンは「順位と表示回数は安定しているのに、CTRだけが低下している」状態です。

紹介されている診断の流れは2段階です。まず、手動検索やトラッキングツールを使って、AI Overviewsが表示されているキーワードを洗い出します。次に、Search Consoleを使い、AI Overviews出現前後それぞれ30日間の表示回数・平均順位・CTRを比較するか、AI Overviewsの有無で類似キーワード群同士を比べます。

その後の打ち手は、影響を受けたキーワードの分類がカギになります。商用価値が高いものは、ツールや計算機のような「クリックする理由」のあるコンテンツで守り、クリックの回復が難しいものは一次データの提供などで引用される側に回る、商用価値が低いものはあえて対応しない——という3つの方針が示されています。最近CTRの落ち込みが気になっている場合は、まず現状の可視化から着手するのがよさそうです。

出典:Search Engine Journal

Claude出力へのマーキング方針、コンテンツ制作への影響は

Claude出力へのマーキング方針、コンテンツ制作への影響は

AnthropicがEU AI Act第50条(2)への対応として、Claudeの出力にマシン可読のマーキングを含める方針を示しています。対象は2026年8月2日以降にEUで提供開始されたモデルで、テキストには知覚できない形式のウォーターマークが埋め込まれ、SVG・PNG・JPGの画像にはC2PA標準に準拠した署名付きメタデータが付きます。

押さえておきたいのは、このマークで「証明できること」の範囲です。マークが検出された場合に分かるのは、校正や翻訳を含めClaudeが処理に関わったことまでで、文章全体の著者を特定するものではありません。逆に、マークが検出されなくてもAIの関与がなかった証明にはならず、編集や言い換えによって検出できなくなる可能性も指摘されています。

このマークを検索エンジンがランキングに利用するかどうかは、現時点では分かっていません。将来の変化に備える意味で、AI支援コンテンツの現在のパフォーマンスを基準値として記録しておくことが勧められています。

出典:Semrush Blog

本日のまとめ

AI経由トラフィックについては具体的な数字が出そろいつつありますが、いずれのデータも「伸びは急でも、規模ではまだ検索が中心」という段階を示しているようです。広告の言語設定変更やClaudeのマーキングなど、運用側で確認しておきたい変化も続いています。それでは、また次回の更新でお会いしましょう。

江
江守義樹

一般社団法人 全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント。SEO・コンテンツマーケティングの実務に従事し、検索アルゴリズムの動向・Google公式情報・特許情報の読解をもとに、企業サイトの検索最適化を支援。「SEOニュースブログ」では、一次情報を基準に、断定せず証拠ベースで検索の最前線を読み解く記事を執筆しています。

関連記事

Google公式情報2026.08.26

8月スパムアップデートは64時間で終了/AIモードに「発展中のトピック」カルーセルが追加

Google公式情報2026.08.25

スパム対策の更新が着地、faviconの表示乱れも収束へ ── 2026年8月25日のSEO動向

Google公式情報2026.08.24

HTMLに書かれていないリンクは、AI検索のクローラーに拾われにくい——41日間の観測記録ほか【2026年8月24日】

SEOニュースブログをフォローして、
検索の最新動向を毎朝チェック。

海外SEO速報・Google公式情報・特許考察を、毎朝あなたに。