SEOニュースブログ フォロー / 登録
ホーム Google公式情報 検索AIモードに「Gemini 3.7 Flash」追加、ChatGPT-Userのrobots.txt問題も——2026年8月17日のSEOニュースまとめ
Google公式情報

検索AIモードに「Gemini 3.7 Flash」追加、ChatGPT-Userのrobots.txt問題も——2026年8月17日のSEOニュースまとめ

江 江守義樹
公開 2026.08.17 約6分で読めます

目次

  1. 01Google検索のAIモード、選べるモデルに「Gemini 3.7 Flash」が仲間入り
  2. 02OpenAIが説明する「ChatGPT-User」とrobots.txtの関係——制御設計を見直すきっかけに
  3. 03AI経由の訪問が前年比197%増——それでもShopifyの最大流入源は自然検索
  4. 04Anthropicがテキスト透かしの中身を公開——全文リライトで消える設計とは
  5. 05まとめ

こんにちは、SEO Timesです。2026年8月17日時点の海外SEO関連トピックを4本お届けします。今回は、Google検索のAIモードに新モデル「Gemini 3.7 Flash」が加わった話題を中心に、OpenAIのボット「ChatGPT-User」とrobots.txtをめぐる議論、ShopifyによるAI経由トラフィックの最新データ、Anthropicが公表したテキスト透かしの仕組みを取り上げます。

Google検索のAIモード、選べるモデルに「Gemini 3.7 Flash」が仲間入り

Google検索のAIモード、選べるモデルに「Gemini 3.7 Flash」が仲間入り

Googleは8月14日、検索のAIモードで利用できるモデルとして「Gemini 3.7 Flash」を追加しました。注目されるのはその速さで、モデル本体が公開された翌日には検索側へ投入されています。検索担当VPのRobby Stein氏は、新モデルについて「指示への追従性と意図理解が向上した」と述べています。

対象は現時点でAI Pro/Ultraの有料プラン・英語のみです。AIモードの入力欄にある「+」アイコンから「Gemini 3 models」を開くと、「Auto」「Pro」と並ぶかたちで選択できます。なお、デフォルトモデルへの昇格や自動ルーティングへの組み込みについては、現段階でアナウンスされていません。

出典:Search Engine JournalSearch Engine Land

実務の観点では、同じクエリをモデルを切り替えながら投げられるようになったことで、「引用のされ方がモデルごとに変わるのか」を自分の手で確かめられるようになった点が収穫です。無料ユーザーへの展開やデフォルト化が進むかどうかは、引き続き観測していきたいポイントです(この先の展開は推測の域を出ません)。

OpenAIが説明する「ChatGPT-User」とrobots.txtの関係——制御設計を見直すきっかけに

OpenAIが説明する「ChatGPT-User」とrobots.txtの関係——制御設計を見直すきっかけに

OpenAIの公式ドキュメントには、ユーザーの操作を起点にページを取得するボット「ChatGPT-User」について、「ユーザー起点のリクエストはクローラーの活動とは異なるため、robots.txtのルールが適用されない場合がある」との説明があります。報道では、robots.txtでChatGPT-Userを明示的に拒否しているサイトにおいても、拒否対象URLへのアクセスが観測されたという調査データが紹介されました。

記事の整理によれば、AI経由のアクセスを遮断したい場合、ChatGPT-Userを拒否するだけでは足りない可能性があります。検索用インデックスを担う「OAI-SearchBot」側での制御も検討対象になりますが、そちらを止めるとChatGPT検索での露出まで失うというトレードオフを伴います。

出典:Search Engine Journal

robots.txtを「万能のアクセス制御」とみなす前提は、そろそろ手放す時期かもしれません。学習用・検索露出用・ユーザー起点の取得用と、目的ごとに「どのボットに何を許可するか」を棚卸ししておくことをおすすめします。まずは自サイトのアクセスログでChatGPT-Userの実際の挙動を確認するところから始めるとよいでしょう。

AI経由の訪問が前年比197%増——それでもShopifyの最大流入源は自然検索

AI経由の訪問が前年比197%増——それでもShopifyの最大流入源は自然検索

Shopifyが公開した第2四半期のデータでは、マーチャントのストアに対するAI経由セッションが前年比197%増と大きく伸びました。ただし、これでAI検索が主役になったわけではありません。自然検索からの流入も同12%増と伸びており、規模で見ればAI系プラットフォーム合計を上回る最大の流入源であり続けています。同社CTOのMikhail Parakhin氏は「パイ自体が大きくなっている」と表現しています。

もう一つ興味深いのは転換率のデータです。仕様の比較検討が重要なカテゴリでは、AI経由の訪問者の購入転換率が自然検索の約2倍にのぼり、構造化された商品データの整備が転換率向上に寄与したと報告されています。なお、対象となったマーチャント数や取引数は公表されていません。

出典:Search Engine Land

このデータが示しているのは「AI検索が自然検索を置き換える」構図ではなく、少なくとも現時点では両者がともに伸びているという事実です。商品の構造化データ整備がAI経由の成果に効くという示唆は実務に直結しますが、サンプル規模が非公表である以上、参考値として冷静に受け止めるのが妥当と考えます。

Anthropicがテキスト透かしの中身を公開——全文リライトで消える設計とは

Anthropicがテキスト透かしの中身を公開——全文リライトで消える設計とは

Anthropicは8月15日までに、EUのAI規制(AI Act)への対応として導入したテキスト透かしの仕組みを明らかにしました。方式としては、隠しUnicode文字やメタデータの埋め込みではありません。文章を生成する際に「次にどの語を選ぶか」を決める乱数の源を、透かし用のキーと直前の文脈に置き換えることで、語の選択パターンそのものに検出可能な痕跡を残すというアプローチです。技術的には、Google DeepMindが2024年に発表したSynthID-Textを発展させたものと説明されています。

特性としては、軽微な編集程度では透かしが消えにくい一方、全文を書き直せば消えるとされています。また、語の選択肢が限られる事実列挙型の短い文章では、検出精度が下がることも認めています。

出典:Search Engine Journal

AI生成テキストの「検出可能性」が具体的な実装レベルで示されたことは、コンテンツ制作の運用に影響しうる動きです。とはいえ設計上、リライトで消える・短い事実文では精度が落ちるとされており、検出技術が万能になるわけではありません。検索エンジン各社がこうした透かしを評価シグナルとして使うかどうかも、現時点では不明です。

まとめ

Gemini 3.7 Flashの検索投入は、AIモードの進化スピードを象徴する動きでした。一方で、ChatGPT-Userの件はクロール制御の設計を見直す実務的な宿題を投げかけています。Shopifyのデータが示すとおり、AI経由の流入は急伸しつつも自然検索は依然として最大の入口です。どちらか一方に賭けるのではなく、両方に効く土台——構造化データや目的別のボット制御——を整えていくことが、いま取り組む価値のある施策だと考えます。

江
江守義樹

一般社団法人 全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント。SEO・コンテンツマーケティングの実務に従事し、検索アルゴリズムの動向・Google公式情報・特許情報の読解をもとに、企業サイトの検索最適化を支援。「SEOニュースブログ」では、一次情報を基準に、断定せず証拠ベースで検索の最前線を読み解く記事を執筆しています。

関連記事

Google公式情報2026.08.26

8月スパムアップデートは64時間で終了/AIモードに「発展中のトピック」カルーセルが追加

Google公式情報2026.08.25

スパム対策の更新が着地、faviconの表示乱れも収束へ ── 2026年8月25日のSEO動向

Google公式情報2026.08.24

HTMLに書かれていないリンクは、AI検索のクローラーに拾われにくい——41日間の観測記録ほか【2026年8月24日】

SEOニュースブログをフォローして、
検索の最新動向を毎朝チェック。

海外SEO速報・Google公式情報・特許考察を、毎朝あなたに。