Googleが2026年8月スパムアップデートを展開開始——Search Consoleの新機能とAI検索の計測データも【8/19のSEO動向】
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こんにちは、SEO Times編集部です。2026年8月19日時点で押さえておきたい海外SEOトピックを5本お届けします。本日の中心は、Googleが展開を始めた今年3回目のスパムアップデートです。あわせて、Search Consoleに加わったソーシャルコンテンツ計測機能、AI Overview流入の計測に関する実測レポート、ChatGPTの検索挙動の変化、そしてSearch Consoleの生成AIレポートで起きているデータ不具合を整理します。
今年3回目のスパムアップデート「August 2026 spam update」がロールアウト中

8月18日、Googleは「August 2026 spam update」の展開開始をアナウンスしました。発表の場はGoogleの検索ステータスダッシュボードで、適用範囲はグローバル・全言語。展開完了までには数日を要する見込みとされています。6月のスパムアップデートに続くもので、2026年に入ってからは3回目です。何をスパムとみなすかの基準は、従来どおりGoogle公式のスパムポリシーに準拠しています。
スパム的な施策に心当たりがなければ、基本は様子見で問題ない局面と考えられます。とはいえ過去の同種アップデートでは「思い当たる節がないのに順位が動いた」という報告例もありました。展開が落ち着くまでの数日〜1週間程度は、順位と流入の推移をいつもより注意深く見ておくことをおすすめします。
ソーシャル投稿の検索データが見える——Search Consoleの「プラットフォームプロパティ」

Google Search Consoleに追加された新機能「Platform properties(プラットフォームプロパティ)」について、Search Engine Landが詳しい解説を公開しました。TikTok・Instagram・YouTubeといったソーシャル上のコンテンツが、Search・Discover・Newsでどう見られているかを、クリック数・表示回数・CTR・平均掲載順位・実際の検索クエリといった指標で確認できます。クエリを「上位・上昇中・下降中」に自動分類するクエリグループ、ショート動画と長尺動画といったフォーマット別の比較、投稿直後の反応を追跡できる24時間フィルターなども用意されています。注意点として、データはプロパティを検証した時点から蓄積が始まり、過去分は遡って取得できません。
「ソーシャル投稿がGoogle検索経由でどれだけ見られているか」は、これまで公式データでの把握が難しい領域でした。遡及取得ができない仕様である以上、対象のアカウントを運用しているのであれば、実際の分析は後回しでもよいので、プロパティの検証だけは早めに済ませておくのが得策です。
AI Overview経由セッションの22.4%が「Direct」扱いに——51,200イベントの追跡調査

Search Engine Landに、輸送業界のブランドサイト群を9ヶ月間(2025年9月〜2026年6月)追跡したAI Overviewの実測レポートが掲載されました。対象は51,200イベント・1,661の引用スニペット。最も注目すべき結果は、AI Overview経由のトラフィックのうち22.4%(約11,468セッション)が、アナリティクス上「Direct」として誤分類されていたという点です。また、オーガニックセッションに占めるAI Overview経由の割合は平均7.53%でしたが、ピークだった2〜3月の16〜17%から直近では2〜4%まで下がるなど、変動幅はかなり大きくなっています。引用されやすかったのは、所要時間・価格・比較表といった構造化された具体性の高いコンテンツだったと報告されています。
これは一人の実務者が特定のサイト群で計測したデータであり、あらゆるサイトに一般化できるものではありません。ただし「AI経由の流入がDirectに紛れる」という指摘自体は他所でも見られるもので、計測上の仮説として頭に入れておく価値はあります。レポートを読む際は「AI経由の流入は数字に見えているより多い可能性がある」という前提を持っておきたいところです。
ChatGPTが「site:検索」を多用するように——信頼済みソースへの絞り込み傾向

ChatGPTの検索の仕方が変わってきている、という複数の調査結果を海外SEO情報ブログがまとめています。Lily Ray氏の考察に加え、Peec AI・Nectiv・Resoneoといった各社の調査によれば、GPTモデルの更新以降、1プロンプトあたりの検索回数は倍増(Peec AI調べで約12件→24件)。site:検索の割合も急上昇しており、Peec AIでは0.3%→約23%、Nectivの調査では64%に達したとされます。検索先は公式サイト・政府機関・大手ブランド・Redditなど、「あらかじめ信頼しているソース」に絞り込む傾向が強まっているようです。さらに、最初の検索クエリに含まれていたブランドの引用率は68.9%に上る一方で、後から取得されたページが引用される確率は2.1%にとどまる、というデータも紹介されています。
出典:海外SEO情報ブログ
これらはいずれも外部からの観測に基づく分析で、OpenAIが公式に仕様を明らかにしたものではない点には留保が必要です。それでも方向性としては、「公式サイトに正確で構造化された情報を整備し、指名検索されるブランドを育てる」という従来型の王道SEOが、AI検索への対策としてもそのまま機能する——そう読み取れる内容です。
Search Consoleの生成AIレポートに計測不具合、8月13日以降のデータに影響

Google Search Consoleの「Generative AI performance」レポートで、8月13日以降のデータに不具合が起きています。原因はログ記録のエラーで、表示回数が実際よりも少なく表示されるというもの。Googleはデータ異常ページですでにこの問題を公表しています。John Mueller氏は「これはロギングの問題であり、検索での可視性が変化したことを示すものではない」と説明しており、検索結果への実際の掲載には影響しません。今後、Search Console上に注釈が追加される予定です。
8月13日以降に生成AIレポートの数値が落ち込んでいても、急いで原因を探る必要はありません。このレポートを社内共有に使っている場合は、該当期間に「計測不具合あり」と一言注記しておくと、あとから振り返る際の誤読を防げます。
本日のまとめ
スパムアップデートの展開中は、順位変動を冷静に観察することが第一です。並行して、Search Consoleのプラットフォームプロパティの検証や、AI経由流入の計測精度の見直しなど、「計測基盤を整える」タスクに手を付けておくと、変化の激しいAI検索時代への備えになります。SEO Timesでは引き続き、海外の一次情報をもとに最新動向をお届けします。
一般社団法人 全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント。SEO・コンテンツマーケティングの実務に従事し、検索アルゴリズムの動向・Google公式情報・特許情報の読解をもとに、企業サイトの検索最適化を支援。「SEOニュースブログ」では、一次情報を基準に、断定せず証拠ベースで検索の最前線を読み解く記事を執筆しています。
