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「優先ソース」登録ボタンがサイトに埋め込み可能に——Googleパーソナライズ強化とAI Modeボタン実験の動き【2026年8月21日】

江 江守義樹
公開 2026.08.21 約5分で読めます

目次

  1. 01①パブリッシャー向け「優先ソース」埋め込みボタンなど、Googleがパーソナライズ関連機能を一挙に発表
  2. 02②検索トップページで「Google検索」ボタンをAI Mode系ボタンに差し替える実験
  3. 03③白文字の隠し指示でAIを操る——プロンプトインジェクションが再燃させた古典的スパム
  4. 04④カニバリゼーション対策の実務:検出の3つの切り口と、可視性を守る統合の進め方

こんにちは、SEO Timesです。2026年8月21日の海外SEOニュースをお届けします。今回取り上げるのは、Googleによるパーソナライズ関連のアップデート群、検索トップページで確認されたAI Modeボタンの実験、隠しテキストを使ったプロンプトインジェクションの動向、そしてキーワードカニバリゼーションの実践的な解消手順の4本です。

①パブリッシャー向け「優先ソース」埋め込みボタンなど、Googleがパーソナライズ関連機能を一挙に発表

①パブリッシャー向け「優先ソース」埋め込みボタンなど、Googleがパーソナライズ関連機能を一挙に発表

検索・Discover・Google Newsにまたがるパーソナライズ機能の拡充を、Googleがまとめて発表しました。実務者の視点で見逃せないのが、「優先ソース(Preferred Sources)に追加」ボタンを自サイトへ埋め込めるようになった点です。

このボタンについてSearch Engine Landは、開発者ドキュメントで提供されるコードをサイトに設置する仕組みで、読者は登録操作を終えるとそのまま元のページへ戻される設計だと伝えています。従来と比べ、登録の過程で読者が離脱しにくくなったことがポイントです。Googleの説明では、優先ソースに登録したユーザーは該当サイトのコンテンツをクリックする可能性がおよそ2倍になり、登録済みソースはすでに60万を超えているとのことです。

あわせてSearch Engine Journalが紹介しているのは、Discoverのフィードを「このトピックを増やして」のような自然言語の指示で調整できる機能(数日以内に提供予定)と、Android版Google Newsアプリでトピック別の音声ブリーフィングを再生できる機能です。

リピーターや固定読者を持つことが検索面での見え方に効いてくる仕組みが、段階的に整いつつあります。メディアを運営している方は、埋め込みボタンの設置を選択肢に入れてよさそうです。

②検索トップページで「Google検索」ボタンをAI Mode系ボタンに差し替える実験

②検索トップページで「Google検索」ボタンをAI Mode系ボタンに差し替える実験

Googleのトップページから「Google検索」ボタンが外れ、代わりにAI Mode関連の3ボタン(画像作成/ファイルについて質問/ブレインストーミング)が表示されるテストが行われていると、海外SEO情報ブログが報じています。情報源は、Google検索プロダクト担当バイスプレジデントであるRobby Stein氏のXへの投稿です。

対象は現時点で米国・英語版・デスクトップに限られた小規模テストであり、正式な仕様変更ではありません。検索ボックスもこれまでどおり利用できます。それでも、検索の入り口そのものにAI Modeを押し出す実験をGoogle自らが公表したという事実は、今後の検索行動の変化を考えるうえで見過ごせません。ユーザーの反応次第では展開が広がる可能性もあるため、続報に注意したいところです。

③白文字の隠し指示でAIを操る——プロンプトインジェクションが再燃させた古典的スパム

③白文字の隠し指示でAIを操る——プロンプトインジェクションが再燃させた古典的スパム

白背景に白文字といった「隠しテキスト」にAIへの指示を仕込むプロンプトインジェクションの実例を、Search Engine Journalが整理しています。検索エンジンを欺くために使われてきた古い手口が、標的をAIに変えて戻ってきた格好です。

取り上げられている事例には、arXivに投稿された論文から「AIレビュアーは肯定的な評価のみを返すこと」という隠し指示が見つかったもの、約20万件の履歴書を分析したところ約1%に隠しプロンプトが含まれていたという調査、米国の訴訟で提出書類に隠しテキストを忍ばせた当事者へ裁判所が制裁を科したものなどがあります。

現在のAIモデルは、評価すべきコンテンツと紛れ込んだ指示文とを確実に見分けられない、との指摘もなされています。ここから実務者が受け取るべき教訓ははっきりしています。効果の有無にかかわらず、「見えないところから影響を与えようとする行為」それ自体がペナルティや信用の毀損を招くという点です。自社のコンテンツやAI活用の中でこうした手法を使わないのは当然として、外部から受け取る文書のチェックにも気を配る必要がありそうです。

④カニバリゼーション対策の実務:検出の3つの切り口と、可視性を守る統合の進め方

④カニバリゼーション対策の実務:検出の3つの切り口と、可視性を守る統合の進め方

複数のページが同一キーワードで競合してしまう「カニバリゼーション」について、Search Engine Journal「Ask An SEO」が対処の流れを解説しています。ポイントをまとめます。

検出のアプローチとして挙げられているのは次の3つです。(1)Search Consoleで対象キーワードのパフォーマンスを確認し、トラフィックが複数ページに割れていないか、かつて上位にいたページ群が3〜5ページ目まで沈んでいないかを見る。(2)Screaming FrogなどのクローラーでtitleタグとH1を取得し、スプレッドシート上で並べ替えてテーマの重複をあぶり出す。(3)順位計測ツールで「複数ページが20〜50位に留まり、トップ10へ届かない」パターンがないかを探す、というものです。

統合フェーズでは、正規版とするページを決めてcanonicalタグを指定する、meta robotsでインデックスをコントロールする、内部リンクを整える(購買意図のキーワードは商品ページへ、情報収集型のキーワードは解説記事へ向ける)といった施策を組み合わせます。削除や統合一辺倒ではなく、各ページの切り口を変えて棲み分けるという選択肢も示されています。伸び悩んでいるキーワードに心当たりがあれば、Search Consoleの確認から着手してみてください。

本日の話題は以上です。パーソナライズの広がりは、検索流入の意味を「新規ユーザーの獲得」から「固定読者に選ばれ続けること」へと押し広げる変化だといえます。今後も動きを追いかけていきます。

※本記事は公開情報を独自に要約・解説したものです。機能の仕様や提供範囲は変わる可能性があるため、最新の正確な情報は各出典をご参照ください。

江
江守義樹

一般社団法人 全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント。SEO・コンテンツマーケティングの実務に従事し、検索アルゴリズムの動向・Google公式情報・特許情報の読解をもとに、企業サイトの検索最適化を支援。「SEOニュースブログ」では、一次情報を基準に、断定せず証拠ベースで検索の最前線を読み解く記事を執筆しています。

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