スパムアップデート第3弾が進行中、検索結果は「対話ツール」へ——2026年8月23日のSEOニュース
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2026年8月23日のSEOニュースをお届けします。本日取り上げるのは、8月18日に始まったGoogleのスパムアップデート、サイトに設置できる「優先ソース」登録ボタン、AI Overviewsへの「Generative UI」展開、ChatGPT検索におけるReddit引用シェアの急落、そして国内連載の更新の5本です。
8月18日開始のスパムアップデート、ロールアウトが続く

Googleは「August 2026 spam update」を2026年8月18日に開始し、現在も展開が続いています。2026年に入って3回目のスパムアップデートで、完了までには数日を要する見込みです。過去の例を挙げると、3月のスパムアップデートは20時間未満、6月は約2日で展開を終えています。
新しいスパムポリシーの追加は今回発表されていません。したがって、既存のスパムポリシーに違反していないサイトは、急いで何かを変える必要は基本的にないと考えられます。もし順位の動きが見えても、評価はアップデート完了のアナウンスを待ってからにするのが無難です。進捗はGoogleのSearch Status Dashboardで追えます。
読者に「優先ソース」登録を促すボタンが設置可能に——コードはわずか2行

Google検索の「優先ソース(Preferred Sources)」に関連して、自サイトを優先ソースとして登録してもらうためのボタンを、サイト側で埋め込めるようになりました。登録した読者に対しては、Top Storiesで優先バッジ付きの表示が行われるほか、AI OverviewsやAI Modeでも当該サイトが強調されます。Search Engine Journalの報道では、優先ソースとして選択されたサイトは累計で60万件を超えており、5月時点の34.5万件から大幅に伸びています。
公式ドキュメントによれば、設置に必要なのは次の2行だけです。
“`
<script async src=”https://news.google.com/swg/js/v1/publisher.js”></script>
<div google-add-preferred-source-btn></div>
“`
適用単位はドメインまたはサブドメインで、サブディレクトリは対象になりません。提供範囲は全世界・全言語です。JavaScriptを使えないケースには、`https://www.google.com/preferences/source?q=example.com` という形式のリンクで誘導する方法も用意されています。読者との結びつきが強いメディアほど効果が見込める施策のため、ニュースサイトであればまず導入を検討してよいのではないでしょうか。
出典:Google検索セントラル、Search Engine Journal
「Generative UI」がAI Overviewsにも——クエリに応じてツールを自動生成

Googleは8月19日ごろに公開した新学期向けの公式発表の中で、これまでAI Modeで提供していた「Generative UI」をAI Overviewsへも広げ始めたと明らかにしました。Generative UIとは、検索クエリの内容に合わせて、カスタムのビジュアルレイアウトや対話型ツール、シミュレーションをその場で組み立てる仕組みです。例として、「pHスケール」を検索すると対話的な図が生成されるケースが紹介されています。また、教科別の練習クイズについても、AI OverviewsとAI Modeの両方で英語圏向けのグローバル提供が始まりました。
対応言語は現時点で英語のみで、AI Overviewsへの完全展開には数週間かかる見通しです。計算機や単位変換、比較ツールといった機能をメインコンテンツに据えているサイトにとっては、検索結果ページそのものと役割が重なる場面が今後増えるかもしれません。ただし影響の大きさはまだ分からず、当面は観測を続けるべきテーマといえます。
ChatGPT検索でRedditの引用シェアが大幅低下——理由は不明のまま

ChatGPT Searchが引用するソースのうち、Redditが占めるシェアが8月中旬に急落したというデータが報告されています。Search Engine Journalが取り上げた数字では、7月18日〜8月7日の平均が3.83%だったのに対し、8月14日〜17日の平均は0.52%まで落ち込みました。
8月8日ごろに起きた最初の下落については、特定サイトへのバックグラウンドクエリの増加と時期が重なるという分析が出ていますが、その後の再度の低下も含めて、確定した原因は判明していません(あくまで仮説の段階です)。ここから読み取れるのは、AIアシスタントの引用先は短い期間で大きく入れ替わり得るという点です。Reddit経由の言及や流入をKPIにしている場合は、こうした変動があり得る前提でモニタリングを設計しておくとよさそうです。
国内の話題:自社サイト不要論を問う「海外&国内SEO情報ウォッチ」最新回

国内からは、鈴木謙一さんの連載「海外&国内SEO情報ウォッチ」の更新を取り上げます。今回のメインテーマは「AI×ゼロクリック時代、自社サイトはそろそろ不要になる?」という問いかけです。あわせて、Googleのコンテンツ品質評価における「労力(effort)」をめぐる誤解、AI検索で成果を出すための専門家のアドバイス、AI OverviewsとAI Modeからコンテンツを除外する設定、GooglebotがサポートするHTTPメソッドなど、実務に直結するトピックが幅広く整理されています。
「AIに引用されやすいかどうか」にとどまらず、「そのコンテンツはそもそも必要か」という軸で戦略を見直す視点が提示されており、AI時代におけるサイト運営の立ち位置を考える材料になります。
おわりに
スパムアップデートの展開中は、順位の上下だけを見て施策を判断するのは避けたいところです。完了のアナウンスが出てから、落ち着いてデータを確認しましょう。本日は以上です。
一般社団法人 全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント。SEO・コンテンツマーケティングの実務に従事し、検索アルゴリズムの動向・Google公式情報・特許情報の読解をもとに、企業サイトの検索最適化を支援。「SEOニュースブログ」では、一次情報を基準に、断定せず証拠ベースで検索の最前線を読み解く記事を執筆しています。
