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ファビコンは7形式のみ、Shopping広告はCTR上昇——2026年9月8日のSEOニュース

江 江守義樹
公開 2026.09.08 約6分で読めます

目次

  1. 01「インプレッションは減ったのにCTRは伸びた」Shopping広告のデータ
  2. 02AI Overviews の中で動く「文字数カウンター」が確認される
  3. 03Google、検索結果のファビコンで使える画像形式を7つに明記
  4. 04Apple、Applebot-Extended の設定はランキングに使わないと文書化
  5. 05プログラマティックSEOへの懸念を、ミューラー氏が改めて表明

海外SEOと Google 公式まわりで、2026年9月8日までに確認できた5件を取り上げます。実務でそのまま点検に使える話から、解釈に注意が必要なデータまで並べました。

「インプレッションは減ったのにCTRは伸びた」Shopping広告のデータ

「インプレッションは減ったのにCTRは伸びた」Shopping広告のデータ

Smarter Ecommerce の Mike Ryan 氏が LinkedIn で共有した集計が注目されています。175億インプレッションを対象に2025年半ばから2026年半ばまでを追ったところ、Google Shopping広告のインプレッションは190万から140万へ落ち込み、CTRは逆に1.20%から1.55%へ伸びていました。

オーガニック検索でしばしば語られるのは「表示は伸びるがクリックは落ちる」という構図(great decoupling/crocodile effect)で、今回のデータはその逆を向いています。Ryan氏の見立ては、Googleが予測CTRの低いクエリを優先的に AI Overviews へ回しており、その分だけ母数が絞られ、もともとクリックされやすいクエリが残った結果としてCTRが高く見えているのではないか、というものです。これは観測されたデータからの仮説にとどまり、Googleが配信ロジックを説明したわけではありません。

運用側の注意点としては、AI Overviews 登場後にインプレッションの落ち込みだけを取り出して「配信が弱まった」と結論づけると、判断を誤る余地があるということです。表示数とCTRは切り分けて時系列で追うのが無難でしょう。

出典:Search Engine Roundtable、Search Engine Land

AI Overviews の中で動く「文字数カウンター」が確認される

AI Overviews の中で動く「文字数カウンター」が確認される

文字数を数える系のクエリで検索すると、AI Overviews の内側に操作可能な文字数カウンターのウィジェットが出てくる事例が報告されました。発見は2026年9月7日、Xに投稿した Damir B 氏によるもので、Search Engine Roundtable が記事にしています。

Googleはこれまでも、天気や辞書、映画情報、住宅ローン計算機、絵文字といった「検索結果だけで完結するツール」を少しずつ増やしてきました。今回の件も、その流れの延長として捉えるのが素直な読み方かと思います。

影響を受けやすいのは、文字数カウントや単位換算、各種計算ツールといった機能提供型のサイトです。検索結果の中で用が済んでしまう範囲が、じわじわと広がっている格好になります。単機能ツール1本で流入を支えている構成であれば、解説コンテンツや保存・履歴のような「検索結果側では再現しづらい価値」をどこに持たせるか、棚卸しを考えてもよい頃合いかもしれません。

出典:Search Engine Roundtable

Google、検索結果のファビコンで使える画像形式を7つに明記

Google、検索結果のファビコンで使える画像形式を7つに明記

Googleがファビコンのドキュメントを改訂し、検索結果で利用できる画像形式を文書内で直接挙げました。挙げられたのは BMP/GIF/ICO/PNG/JPEG/PPM/TIFF の7形式です。

従来は外部の参考リンクへ誘導する書き方でしたが、リンク先が更新されるとGoogleの実装との間にずれが生じ得るため、自前で明記する方針に切り替えたと説明されています。見落としやすいのは、SVG と WebP の扱いです。この2つは画像検索ではサポートされますが、検索結果のファビコンとしては有効になりません。

公式ドキュメントには、実務で効いてくる条件も併記されています。正方形(1:1)であること、最小は8×8ピクセルだが表示場所を考えると48×48ピクセルより大きいサイズが望ましいこと、そしてファビコンのファイルを Googlebot と Googlebot-Image がクロールできる状態にしておくこと(ブロックしていると使われません)。反映にはトップページの再クロールが必要で、数日から数週間かかる場合があるとも書かれています。

サイトリニューアルの際にファビコンをSVGへ寄せる構成は珍しくありません。心当たりがあれば、検索結果向けにPNGかICOを別途置いておくと安全です。

出典:Google 検索セントラル、海外SEO情報ブログ

Apple、Applebot-Extended の設定はランキングに使わないと文書化

Apple、Applebot-Extended の設定はランキングに使わないと文書化

Appleが Applebot のヘルプドキュメントを更新し、末尾に「Site rules for Applebot-Extended are not considered in ranking for Search.(Applebot-Extended に対するサイト側のルールは、検索のランキングでは考慮されない)」という記述を追加したことを、Search Engine Roundtable が伝えています。

Applebot-Extended は、通常の検索クロールを担当する Applebot とは別枠のユーザーエージェントで、Siri や Apple Intelligence といった生成AI向けの利用に関わるものです。役割としては Google の Googlebot-Extended に近い位置づけと説明されています。

したがって、AI学習用途での利用を断る目的で Applebot-Extended をブロックしたとしても、それを理由にApple側の検索順位が下がることはない、という整理になります。Googleも Googlebot-Extended について同趣旨の説明を続けてきました。AI学習にデータを提供するかどうかを検討している場合、判断材料が1つ増えたことになります。

出典:Search Engine Roundtable、Apple サポート

プログラマティックSEOへの懸念を、ミューラー氏が改めて表明

プログラマティックSEOへの懸念を、ミューラー氏が改めて表明

Googleの John Mueller 氏が Bluesky に、プログラマティックSEOは「スパム、スパムすれすれ、あるいは低品質なサイトになりがちだ」という趣旨の投稿をしました。

同氏は「プログラマーにとっては簡単にできてしまう。結果として『それなりの』価値しかないページが大量にできあがる」と述べており、地域・技術・属性などの組み合わせを機械的に掛け合わせてページを量産するやり方に懸念を示しています。加えて、そうしたページが積み上がるとGoogleのシステムがサイト全体の価値を見失うことがあり、失った信頼を取り戻すには時間と相応の労力を要する、とも語っています。

手法そのものが禁止されているわけではありません。焦点はあくまで「1ページごとに、そのページでしか得られない情報があるか」に置かれています。テンプレートの数値を差し替えただけのページが数千枚ある状態なら、さらに増やす前に、実際に価値を提供できているのはどのページかを点検するほうが安全でしょう。

出典:Search Engine Roundtable


以上、5件でした。データの読み方という点では「インプレッション減・CTR増」をどう解釈するかが引き続き悩ましいところです。一方で、今日すぐ着手できるのはファビコンの形式確認でしょう。SVGだけで運用していないか、この機会に見ておくことをおすすめします。

江
江守義樹

一般社団法人 全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント。SEO・コンテンツマーケティングの実務に従事し、検索アルゴリズムの動向・Google公式情報・特許情報の読解をもとに、企業サイトの検索最適化を支援。「SEOニュースブログ」では、一次情報を基準に、断定せず証拠ベースで検索の最前線を読み解く記事を執筆しています。

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