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Google公式情報

AI概要の表示率が商用クエリで88%に到達、順位変動も再燃(2026/10/22)

江 江守義樹
公開 2026.10.22 約6分で読めます

目次

  1. 01商用クエリのAI概要、88%に
  2. 0220〜21日に変動の報告が増加
  3. 03Discoverの鮮度フィルタ「SDF」
  4. 04robots.txtに書ける指定をGoogleが整理
  5. 05PHP修正で停止するなら503で
  6. 06角カッコURLは表記をそろえる

2026年10月21日から22日にかけて海外から届いたSEO関連の動きのうち、現場の判断に関わりそうな6件を取り上げます。数字の読み方と、明日からの手当てに分けて整理しました。

商用クエリのAI概要、88%に

商用クエリのAI概要、88%に

Semrushが、購買意図を含むキーワード400語を2025年9月から2026年8月まで月次で追った調査結果を公表しました。AI Overviews(AI概要)が出た割合は、キーワード単位で45.75%から88%へ。検索ボリュームで重みづけした数値は97.08%に達しており、需要の大きいクエリで先に浸透した形です。

カテゴリ別では、レビュー系の伸びが最大で30.14%から約90%まで動きました。「best X for Y」型は96.12%で全体の最高値。ブランド比較型は出発点が63.41%と高かったぶん、上昇幅は小さく収まっています。業種では、ECが32.62%から85.11%へ変化しました。

計測条件は米国のデスクトップ、対象は銀行・EC・ソフトウェアの3業種です。日本の検索結果が同じ比率になるとは限りません。それでも、比較・レビュー・価格を狙うクエリについては、クリックが従来より減る前提で目標を置き直す価値はあります。

出典:Semrush Blog

20〜21日に変動の報告が増加

20〜21日に変動の報告が増加

10月20日と21日にかけて、検索順位の揺れと関連する議論が増えたとSearch Engine Roundtableが伝えています。Googleからの発表は出ておらず、未確認の変動という位置づけです。

同記事では、変動を測るツール同士で数値も日付もそろっていない点が指摘されています。Glenn Gabe氏は、下落の起点がツールごとにずれる例、回復が数値に反映されない例を挙げているとのことです。

ツールの波形だけで原因を決めず、Search Consoleの実データでどのページとクエリが動いたかを突き合わせる手順をおすすめします。次のコアアップデートが近いという観測も出ていますが、これは現段階では推測にすぎません。

出典:Search Engine Roundtable

Discoverの鮮度フィルタ「SDF」

Discoverの鮮度フィルタ「SDF」

Google Discoverで働いている鮮度の仕組み「SDF(Supersession-Decay Filtering)」について、Googleの研究論文を手がかりにSearch Engine Journalが解説しました。ランキング処理の手前で鮮度を失った内容を落とす役割で、稼働は2年ほど前からと紹介されています。

挙げられている判定は2系統です。ひとつは、新しい情報に置き換わった内容を除く「Supersession」。もうひとつは、代替コンテンツが現れていなくても有用性が下がる時期を見込む「Relevance Decay」。いずれかに当たればDiscoverの対象から外れる、という説明になっています。論文では、情報の古さに関するユーザーの苦情が54.9%減ったと報告されているそうです。

これがDiscoverの挙動全体をどこまで説明できるかは論文の記載どまりで、ランキング要因として確定した話ではありません(仮説)。ただ、賞味期限の短い記事は更新を前提に持つ、長く効く記事と短命な記事を意識して配分する、という運用は以前から合理的な打ち手です。

出典:Search Engine Journal

robots.txtに書ける指定をGoogleが整理

robots.txtに書ける指定をGoogleが整理

GoogleのGary Illyes氏とChery Prommawin氏が、robots.txtに記述できる内容を扱う動画を出しました(Non-Canonical Cabinetシリーズの第2回)。説明された要点は次のとおりです。

  • Googleが解釈するのはuser-agent、allow、disallow、sitemapの4つ。読めない行はエラーも出さず捨てられる
  • user-agentのトークンで有効なのは英字とハイフンだけ。絵文字や非英字を入れても働かない
  • URLパスの国際文字や絵文字自体はGoogleのパーサーが処理できるが、他社クローラーを考えるとパーセントエンコードが安全
  • AIクローラーを拒否したいときは、対象のuser-agent名を正しく記述する必要がある。名前を独自に作っても認識されない
  • robots.txtが伝えられるのはアクセスの可否まで。取得後のデータの用途(学習への利用など)には及ばない

記述したつもりで効いていない、という行き違いが起きやすい領域です。止めたいパスは、意図どおり効いているかを一度確かめておくとよいでしょう。

出典:Search Engine Roundtable

PHP修正で停止するなら503で

PHP修正で停止するなら503で

PHPの緊急セキュリティ修正が公開されたタイミングで、Google Search CentralがLinkedInから、作業のためにサイトを止める場合は503(Service Unavailable)を返すよう案内しました。John Mueller氏もBlueskyで、タイムアウトや404、500ではなく503を選ぶよう書いています。

運用面では次の4点を押さえておきたいところです。

  • 503はPHPが落ちていても応答できる層から返す(CDNのルール、DNSの切り替えなど)
  • Retry-Afterヘッダーを添えると、再訪の目安をクローラーに渡せる
  • robots.txt自体を503にしないこと。クロールが全面的に止まる
  • 503の期間は1〜2日が目安。同一URLで数日続くとインデックスから外れる可能性がある

出典:Search Engine Journal

角カッコURLは表記をそろえる

角カッコURLは表記をそろえる

URLに含まれる角カッコを生のまま置いた形と、パーセントエンコードした形(%5B、%5D)は別のURLにあたる、とJohn Mueller氏がBlueskyで説明しました。RFC 3986で角カッコが予約文字に分類されるためで、同氏は以前の回答が誤っていた可能性にも触れています。

実際には双方クロールされ、内容が同じであれば正規化で一方が選ばれることもあります。ただ、内部リンク、canonical、サイトマップ、構造化データで表記を統一しておくほうが確実です。生の角カッコで運用しているサイトが即座に不具合を起こすわけではありませんが、参照先がばらついていないかは点検の価値があります。

出典:Search Engine Journal


6件のうち期限があるのはPHPの話題です。修正の適用を予定しているなら、停止させる前に503をどこから返すかを決めておくことをおすすめします。残りは、計測の確認と表記の点検から着手できる内容です。

江
江守義樹

一般社団法人 全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント。SEO・コンテンツマーケティングの実務に従事し、検索アルゴリズムの動向・Google公式情報・特許情報の読解をもとに、企業サイトの検索最適化を支援。「SEOニュースブログ」では、一次情報を基準に、断定せず証拠ベースで検索の最前線を読み解く記事を執筆しています。

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